読書

第138回直木賞まとめ

今回の直木賞候補の中の、個人的な順位はこんな感じです。 順位 作品名 1位 私の男 2位 警官の血 3位 悪果 4位 約束の地で 5位 ベーコン 6位 敵影 全体を通して暗く重厚なテーマのものが多かった中で、やはり『私の男』が作品の凄みという点で一歩ぬきんでて…

2周目スタート

それでは101冊目から。ほんとは今週末は1周目の総まとめとかをしたかったけど、些事により延期しました。とりあえず2周目開始です。 警官の血 上巻作者: 佐々木譲出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/09/26メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 22回この…

今後の予定

ついに100冊を達成したわけですが、前述したように"読むこと"が目的では無くなって来ているので、この調子でどんどん読んでいく予定です。というわけで次回からまた1冊目からスタート。また一年、はてな年間100冊読書クラブの活動をがんばりまする。 今…

祝! ☆100冊達成☆

とうとうこの日が来ました。去年の4月10日から初めて11ヶ月弱で100冊です。意外と読めるもんだな〜、というのが率直な感想です。 学生時代と比べると読書量では及びませんが、当時よりも"読後に残るもの"が増えている気がします。読むために読むのではなく、…

あと1冊だ!

ダンシング・ヴァニティ作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 121回この商品を含むブログ (100件) を見る 意図していることは伝わるのだけど、いかにも退屈。 最初のうちは文章のリズム感/音楽性や、…

怖い本、三連発

怖い本が続くなぁ。 秋の牢獄作者: 恒川光太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (72件) を見るおなじみの作風、日常のすぐ裏に潜んでいる異世界が恐ろしくも心地いい。さっと読めなが…

人に勧めてみたい本

どちらかというと人に勧めたい本は、自分が好きな本というより『変な本』であることが多い。そういう意味ではこの本はお勧め。 独白するユニバーサル横メルカトル作者: 平山夢明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/08/22メディア: 単行本購入: 7人 クリッ…

買うか借りるか

読む本は図書館で借りているのがほとんどです。なぜなら、買っても置くところが無いから。1年間に100冊も読んでいたら、すぐに居住空間がなくなります。 図書館においていないラノベは買うのですが、読み終わるとすぐAmazonマーケットプレイスに出してし…

いい短編、普通の短編

まずは直木賞候補作5作目。 ベーコン作者: 井上荒野出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (45件) を見る なんというか、実に女性らしい作品でした。 女性の作家の短編には、読み終わるたび…

SFは至高

直木賞ナナメ読みはちょっとお休み。久々にSFに手を出してみました。 アイの物語作者: 山本弘,李夏紀出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/05/31メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 138回この商品を含むブログ (121件) を見る 泣いた。今年度一番良かっ…

直木賞候補4冊目

やっぱり重いテーマです。 悪果作者: 黒川博行出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/09メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (29件) を見る 最初はただの「警察の裏はドブ」的な、腐敗した警官のお話なのかな〜と思ったのですが、大阪"ら…

ちょっと懐が暖かいので、気になっていた本を一通り買ってきました。 ふたつのスピカ 13 (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者: 柳沼行出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2007/12/22メディア: コミック購入: 7人 クリック: 46回この商品を含む…

直木賞候補3作目

う〜ん、この本もテーマが重い。今回は揃って暗くて重厚です。 敵影作者: 古処誠二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (22件) を見る 掴みはすごくよかったのですが、長い。中編ぐらいの長さがちょ…

直木賞を振り返って

直木賞は予想通り桜庭一樹が取りました。 今までも人よりは多くの本を読んでいると思っていたのですが、100冊読書を始めて自分の知らない面白い本が世の中にあることに気づかされ驚いていたのですが、その中でも『私の男』は格段に凄い本でした。 他の候…

伝わる興奮

ゲームばかりで全然本読めてない・・・。良くないな〜。 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1113件) を見る 著者の知的興奮…

気合とともに本を読む。

ゲームはいつでもできるが、まとまった時間がないと本は読みにくい。せっかくの休みなので情熱的に本を読む。 仏果を得ず作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2007/11メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 108回この商品を含むブログ (152件) を…

やっぱり将棋が好き

そんなにコミックスを買わないせいもあるけれど、初めて店頭売り切れの漫画に出会った。 ハチワンダイバー 5 (ヤングジャンプコミックス)作者: 柴田ヨクサル出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/12/19メディア: コミック購入: 7人 クリック: 60回この商品を…

ずぶずぶと深い沼に

ものすごい求心力。一章、また一章と読み進めるたびにずぶずぶと底なし沼に沈むように作品にとらわれてしまった。今年最高の一冊。 私の男作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 442回この商品を含…

好きを貫くこと

レイモンド・カーヴァーの"What We Talk About When We Talk About Love"へのオマージュだと一目で気づくタイトルを見たときから、この本は並大抵の覚悟で書かれたものではない、という予感がしていました。 走ることについて語るときに僕の語ること作者: 村…

満点ブックス

いちお〜一年間に100冊のペースで読書を続けているんだけど、これは贔屓目に見てもそこそこ読書量が多いほうだろう。こうやってパカスカと本を読んでいるとたまに良いことがある。 それは完膚なきまでに面白い作品と出会うこと。 作品の面白さとして飛びぬけ…

死ぬかと思った

多分風邪のせいなんだけど、左目の奥と右側頭部がガンガン痛くなって大変だった。 一日休んで大分良くなったけど、普段頭痛なんてなることないからすごく怖かった。ふへ〜。 体調が悪くてずっとパソコンに触ってなかったので読書記録がたまってしまった。今…

ペースが落ちている

本を読むにあたって、自分の好きなジャンルだけを読むのと、守備範囲外のにも手を出していくのと、どっちが正解なんだろう。少なくとも合わないのを読み出すとペースが遅くなるのは事実だ。かなり間が空いてしまった。 ジャン=ジャックの自意識の場合作者: …

将棋と脳とコンピューターと

将棋はそんなに強くないが、見るのは大好きだ。そういうと必ず変な顔をされるが、野球好きがみんな草野球チームに入ってるわけじゃなし、別に不思議なことではない。『岡目八目』という言葉があるとおり、傍から見ているほうが状況が良く見えてくるので楽し…

さぼり気味

まずいな〜。全然モチベーションが上がらない。 ラリージャパンに行ったりと腰を落ち着けて読む環境にはなかったんだけど、随分ペースが落ちている気がする。もっと読みやすいものに手をつけてみよう。 らも―中島らもとの三十五年作者: 中島美代子出版社/メ…

もっと加減して

今回は2冊。どちらもいろんなメーターを振り切っていて疲れた。Sweet Blue Age作者: 有川浩,角田光代,坂木司,桜庭一樹,日向蓬,森見登美彦,三羽省吾出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/02/21メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 603回この商品を含むブ…

読書の秋

土日で三冊も読んでしまった。さすが秋。すべてがFになる (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/12/11メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 241回この商品を含むブログ (585件) を見る本人のウェブサイトから作品を知った人第二段*1…

温故知新といえば

海外SFだ。古いどころかむしろ現在でもバリバリ通用するものが多くて驚く。虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)作者: アルフレッド・ベスター,中田耕治出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1978/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 180回この商品を含むブログ (74…

大団円というには惜しい

3冊目も買ってしまった。こうなれば意地だ、という気もしなくも無い。ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界 (GA文庫)作者: 大西科学,銀八出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2007/06/14メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含む…

話のマトリョーシカ

清水義範には10年くらい前にはまったことがあって、多分出した本は全部読んだんじゃないでしょうか。パロディというジャンルは作者と同じかそれ以上に元ネタを理解していないと書けないんだな、と思わされた作家です。 だけど晩年になって(死んでないけど)…

挫折

ラノベばかり読んでいるのもアレなので、普段手を出さないジャンルに挑戦してみました。結果は・・・見事玉砕。活字なら何でもいい!って訳ではないようです。 アレクサンドリア四重奏 1 ジュスティーヌ作者: ロレンス・ダレル,高松雄一出版社/メーカー: 河…