祝! ☆100冊達成☆

とうとうこの日が来ました。去年の4月10日から初めて11ヶ月弱で100冊です。意外と読めるもんだな〜、というのが率直な感想です。
学生時代と比べると読書量では及びませんが、当時よりも"読後に残るもの"が増えている気がします。読むために読むのではなく、読むたびに増えていく、心の中に残る何か。そういうものを増やしたいと思って本を読むようになりました。
それが何になったとか、後でどうなるとかはわかりませんが、いずれ量が質に転換する時期が来るといいな、と漠然と考えています。
 
100冊目は『警官の血』にするつもりでしたが、下巻を読む前に他の本に手を出してしまい予定が狂ってしまいました。ところがそれが大ファインプレーになるとは・・・。
 

サクリファイス

サクリファイス

 
サクリファイス=犠牲。
表紙から見て自転車ものだとは予想していたし、黒田硫黄の『茄子 アンダルシアの夏 [DVD]』のおかげでエースの選手を助けるために他の選手が風除けになったりすることは予備知識としてありました。
(なるほど、縁の下の力持ち的な人が主人公なのか)
という甘い認識で読み進めていったのですが、徐々にそんな甘い話ではないことに気づかされました。
 
すごい・・・。
 
何重にも仕掛けられた罠で高揚感を高められ、クライマックスでざっくりと叩き切るその物語運びに、読後しばらくは呆然としてしまいました*1。やはり自分はこういう、ガツンとした中編/短編が好みですね。
 
 
100/100
 
 

*1:思わず電車から降りるのを忘れてしまった・・・。終点でよかった・・・。