青森日帰り旅行

庵野秀明展を見るため、青森まで行ってきました。
www.annohideakiten.jp

ついでに晴れたらバスで行ってついでに三内丸山遺跡へ、雨だったらレンタカーを借りて浅虫水族館に行こうなどと話していたら当日はきれいに晴れ。

というわけで朝飲み。

新青森駅から青森県立美術館まではシャトルバスねぶたん号が出ているので便利だった。


エレベータの表示が凝ってる。

展示の内容は思ったよりも良くて、特に前半部分、どんな作品が庵野秀明を作り上げたのかを取り上げた部分が興味深く、そこから高校、大学と成長していく過程の部分が見れたのが興味深かった。

写真撮影も比較的自由。

正直、エヴァ以降の資料はほとんど知っているものだし、庵野秀明”になった後”だけの展示だったらこれほど面白くは感じなかったはず。
特に、まだ何物でもないただの在野の天才時代だったころの雑誌のコラムとかが生々しくてよかったなあ。
時間があると昔好きだった特撮を見直しているけれど、小学生のころのような感動がない、と嘆いているところなどは、『シン』シリーズを作ろうとした原点になっているのかも。

ウルトラマンの抜け殻かな? と思ったら、

本体を発見。

地味に面白かったのがヤマトのモビール

松本零士のパースが異常に誇張されたイラストなんだけど、これが天井にぶら下がっていて正面以外の方向から見ると、空間が歪んでいるみたいで変な感覚だった。

残念だったのがお土産コーナーがイマイチだったこと。
Tシャツとかタオルとか、単に「庵野秀明展」って書かれてて何が面白いのか、と。
みんな庵野秀明が大好きで来ている連中なんだから、さっきの写真みたいに監督がコスプレしてるアクリルスタンドとか並べといた方が万倍売れる気がした。
あと、シン仮面ライダーのガチャガチャをやったら4種類中2種類がライダーなのに、4回引いて全部ショッカーだったので泣いた。

常設展は見なかったけど、アオモリ犬だけは見てきた。


その後はすぐ隣にある三内丸山遺跡へ。
美術館に2時間以上滞在してお昼近くになっていたので、まずはレストラン五千年の星にて昼食を。

縄文うどん(どんぐり・くるみ・山芋を練りこんだ麺)なる謎メニュー(縄文人は食べてないだろう)があったので注文してみたら、普通にめちゃくちゃ美味くてびっくりした。
麺にコシがあるのは冷麺みたいだし(ドングリだからか?)、というかツユに出汁が効いてキリっと美味い。
これだけ食べに行きたいレベルで美味しかった。

南茅部にある珈夢のうどんも美味しいけど、あれは縄文うどんじゃなくて昆布うどんだったかな。

さて縄文遺跡界では相当メジャーな三内丸山遺跡は、聞きしに勝る豪華な施設で観光バスもバンバン来るし、南茅部とは別次元ににぎわっていた。
ただ、噂によると縄文遺跡群を世界遺産にするにあたって、あんまり手を加えすぎているからイコモスからめっちゃ怒られたらしいと聞いている。

ランドマークとなっている巨大建造物も、

柱の下の地面に何トンもの重さが加わった形跡があるとはいえ、滑車も金属もない時代にこのサイズの建物は不可能でしょ。
当時のテクノロジーでどうやって作ったかの考察ってされたのかなあ。
思い込みで突っ走っちゃってたってことはないのかな?

ところどころにドームのような建物があって、

そこでは湿度が管理されたなかに生のままの遺跡がむき出しのまま展示されていた。

勉強になるけど、多分これもイコモスからは怒られたんだろうなあ。
確かもっと自然のまま残しておかないとダメなはずで、だから平泉なんかもただひたすらに野原しかなくて、つわものどもの夢のあと、みたいな感じになっているし、垣ノ島遺跡も「なんか地面に凹凸があるな」程度にしか整備できなかったはず。

でもまあ逆に何でもありの時代にバリバリやってくれたおかげで見どころのある施設が残っているので良かったんじゃないかな。
竪穴式住居も茅葺きだけじゃなく、樹皮だったり土だったりで作ってみるチャレンジをしていて参考になったし。


この日はたまたま東北絆まつりとぶつかってしまっていて、ブルーインパルスが飛ぶくらいの大イベントなので混んでたら困るなあと思っていたら、美術館方面はそれほどでもなかったので良かった。
というわけで帰りは青森駅方面へ。

メインのイベントの山車行列はだいたい終わっていたので、東北の物産が集まった屋台村ブースへ。
ここがめちゃくちゃにぎわっていて、函館のグルメサーカスなんかとはちょっと比べ物にならない感じ。
さすがは県庁所在地やでえ。

長蛇の列をかきわけて、十和田の牛鍋と日本酒、あとはトウモロコシのかき揚げをゲット。

牛はまあまあだったけど、トウモロコシがスマッシュヒット(上の方に写っている黄色い箱)。
あとで新青森駅でも売られているのを見かけたので、意外とどこでも食べられたのかもしれないけど。

それにしても青森駅前は知らないうちに映えスポットが増えていて驚いた。

青森ビーチの向こうにあるのが日本に二つしかないベイブリッジのひとつ、青森ベイブリッジで、奥に見える歩行者用の橋が青森ラブリッジ。

その手前にはA-Factoryなるおしゃれ買い物スポットもあったので寄ってみた。

ここで食べたりんご飴がおいしかったなあ。
お祭りの屋台で売られているのとは全然違って、その場で飴でコーティングしているからリンゴがみずみずしくて無茶苦茶美味い。
その場でカットしてくれるのも嬉しいし、これもまた食べにきたい。

その後は食休みがてら、青森ラブリッジを渡ってアスパムへ。

ほんと、青森なんてアスパムしかないイメージがあったので随分と変わったものだなあ、と感心してしまった。


絆まつりが終わるとJRが混みだすので(臨時列車も出ていた)、ちょっと早めに新青森駅へ移動。
帰りの電車まで一時間以上あったけど、新はこだて北斗駅とは違って食べ物屋もお土産屋もたくさんあるので暇になることがない。
とりあえず定食屋っぽいところに入って、馬か丼なる謎メニューを注文してみた。

馬肉を使った牛丼という感じなんだけど、馬肉自体がたんぱくだから味付けが物足りなかったかなあ。
本当はすじこ納豆を使った太宰丼とかを食べてみたかったんだけど、これはまたの機会に一人で来た時にでも食べることにしよう。


ここ数年は年に1回か2回のペースで青森に行ってるけど、近い割にあまり行ったことがないので結構楽しい。
この冬が無事に終わるようだったら温泉にでも泊まりに行こうかしらん。