読書

良い恐怖悪い恐怖普通の恐怖

グラスホッパー (角川文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2007/06/23メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 172回この商品を含むブログ (524件) を見る「抗いがたい圧倒的なまでの暴力」というのは伊坂作品の…

読まれたくないほど好き

嫁は自分の読んでいる本のタイトルを知られるのを極度に嫌がる人なんだけど、この本を読んでちょっとその気持ちが分かった気がした。黒と茶の幻想 (Mephisto club)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/12/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック…

美しき短編集

スカイ・イクリプス作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/06/24メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 91回この商品を含むブログ (89件) を見るシリーズ最終章にして謎解き編。前作のクレイドゥ・ザ・スカイと第一作のスカイ・クロラ…

知ってる人には常識

星新一の「生活維持省」と「イキガミ」が似てるっていう話、連載が始まったときからそう思ってたので今更感がものすごい。 星新一好きだけど、パクリというかオマージュでしょ、と思っていた。よくも悪くもショートショートはわずか何百文字かでストーリーが…

小粒

「これが、ノボル君の城なの?」 自らのことを「のぼう」という自閉症の少年、ノボル。クラスの誰ともうまくやっていけない彼に手を焼く新米女教師ユカリ。 家庭訪問で訪れたノボルの部屋は、自分の興味のある物だけがぎっしりと、しかも整然と押し込められ…

書ではないが

『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』終了。面白かった〜。 ながながと続いた馴れ合いも、読み終わった後で必要なものだと気がついた。長いこと放置していて悪かったと反省。 終わった後アニメ版を鬼隠し編だけ見てみた。 ↓ がっかり。 ストーリーの上っ面だけを…

理由が解けた

スカイ・クロラの続き。ナ・バ・テア作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/06メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 84回この商品を含むブログ (314件) を見る草薙氏のクールかつ若々とした側面が楽しめる、が、その分悔しい気持ちを味あわ…

スカイ・クロラ読了 原作と映画版との違いは

映画『スカイ・クロラ』を見てからいろんな人の感想を読んだけども、ほとんどの人が原作ものだと意識していないことにはすごい違和感があった。押井だからダメだとか、押井だから良いとか、押井守が大好きなのは分かるけど評価軸がブレている気がするのだけ…

ブドウの酸っぱさ

渡辺明の居飛車対振り飛車〈1〉中飛車・三間飛車・向かい飛車編 (NHK将棋シリーズ)作者: 渡辺明出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (15件) を見る結局ゴキ中への対策は無しか・…

自分に喝を

このところ本を読まなさすぎてダメだ。昼休みは将棋指してるし、アドエスにOpera9.5を入れて以来、ブラウジングが楽しくて電車の中でも読まなくなってしまった。パソコン見てる時間を減らさないと・・・。 自分に喝を入れてザクザクと読む。西の魔女が死んだ…

ありきたりの風景

千両花嫁―とびきり屋見立帖 (とびきり屋見立て帖)作者: 山本兼一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (15件) を見るぬあー、なぜ直木賞候補に上がったのか謎。普通に面白いけどそれだけ。…

最近のまとめ

ここしばらく韓国旅行記に集中していたので、読書記録を書くのは1月半ぶりになってしまいました。 韓国系の記事はアクセス数が高く、さらに続けて書く方が効果的だったので、他のジャンルのことを書く気にならなかったという事情もあるのですが(苦笑) も…

片っ端から食い散らかせ!

ミノタウロス作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 110回この商品を含むブログ (132件) を見る半人半獣の男たちが東欧の大地を縦横無尽に駆け回る。食って食って食い散らかして、本能のままに略奪を…

読了

適当日記作者: 高田純次出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 102回この商品を含むブログ (49件) を見る123/200 鼓笛隊の襲来作者: 三崎亜記出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/03/20メディア: 単行本購…

C言語始めました

ずっとVisualBasicで書いてたんだけど、基本はCなのかなとずっと思っていたところ、入門書にはすごく良いという評判を聞いたので買ってみた。デバッグではじめるCプログラミング作者: 山本貴光出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2008/05/29メディア: 単行本購…

甘くるしい

阪急電車作者: 有川浩出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 211回この商品を含むブログ (381件) を見る出だしは「こんなに面白いのを続けて読んでいいのかな」と思うくらい良かったけど、折り返してからはちょっと弱…

大いなる堂々巡り

四畳半神話大系作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 17人 クリック: 1,270回この商品を含むブログ (323件) を見るもし○○だったら、というのは誰でも振り返ることだけど、その妄想を完璧に昇華する手腕が素晴らし…

純文学とエンターテイメントと

乳と卵作者: 川上未映子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/22メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 175回この商品を含むブログ (258件) を見る日常の生活の中でも、ふと頭の中をよぎることって実はものすごくたくさんの言葉が一瞬にして流れている、…

その道は既に通り過ぎた

最近三国志大戦にかまけて全然書評を書いてない。何を読んだか忘れてしまう前にちゃんと書かないと・・・。 カシオペアの丘で(上)作者: 重松清出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/31メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (99…

縦の視点・横の視点

データは全てを語る。日本は世界で第何位? (新潮新書)作者: 岡崎大五出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/11メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見るただし、データは捏造することも容易だ。だから統計を見るときは複合的に判断し…

超エンターテイメント大作

ゴールデンスランバー作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/11/29メディア: ハードカバー購入: 12人 クリック: 551回この商品を含むブログ (779件) を見る時系列をたくみに織り交ぜたトリックの見せ方といい、絶対につながりそうに思えない…

読もうと思えば

しばらく普通の本は読めそうにないと思っていたのですが、意外と読んでました。どんなに気持ちに余裕がないと思っていても、このぐらいの時間は確保できるのだなあ。 その代わりちゃんと感想を書く余裕は無かったり。今回は短めです。 安徳天皇漂海記作者: …

奔流のように

電脳コイルの底本らしい、というのを聞いて読んでみました。光車よ、まわれ! (fukkan.com)作者: 天沢退二郎出版社/メーカー: ブッキング発売日: 2004/08/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 64回この商品を含むブログ (50件) を見る子供たち以外には見え…

専門家の強み

前回の直木賞候補になったときに読んで、気になっていた人のを読んでみました。遮断作者: 古処誠二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/12/20メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (43件) を見る最初ページを開いて、また沖縄戦?と思って…

二人の芥川賞受賞作家の、好対照な二冊。 鯉浄土作者: 村田喜代子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/11/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (18件) を見る夫と、孫と娘と、犬と。いろんなパターンの生活から女性を描いた短編集。 最近…

猫も杓子も

う〜ん。 “土ドラ”に18歳コンビ抜てき!フジ系「ハチワンダイバー」 フジテレビ系土曜ドラマの最新作「ハチワンダイバー」(5月3日スタート、土曜後11・10)に、溝端(みぞばた)淳平と仲里依紗(なか・りいさ)の18歳のフレッシュコンビが主演す…

SFは死んだのかと言いつつ、やっぱりSFが好きなのです。銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)作者: 田中芳樹,星野之宣出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (76件) を見る 銀河帝国…

訃報:アーサー・C・クラーク

SF御三家最後の一人が・・・。 愛読していた作家が亡くなる悲しみというのは一種独特で、作者本人の死とともに、その作者の生み出してきた作品も死を迎えるようで二重に悲しい。 アシモフの時は没後から読み始めていたけれど、そのことを知ったのがファン…

原点/原典

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)作者: 桜庭一樹,むー出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2004/11メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 847回この商品を含むブログ (510件) を見る 桜庭一樹のラノベ作家時代のころの作品ですが、かなり原…

物足らない・・・。

今週は2冊。チョイスに失敗したせいで、全然読み進めませんでした。 両方ともわりと手軽な、軽めの本。そのせいで最近ヘビーなものを続けて読んだ影響がもろに出てしまい、なんだか物足りない気分になりました。こういうのをなんていうんだっけ? リバウン…