大団円というには惜しい

3冊目も買ってしまった。こうなれば意地だ、という気もしなくも無い。

オチは大分前から読めていたのだけど(魔法の国ザンスと同じだろうなとは思ってた)、そんな些細なことよりも魔法のに見せ方が上手くてよかった。魔法の軍事的利用などという矮小な事にとらわれないのがファンタジーらしいと思う。
ただやっぱりヒロインは鈴音を置いて無いな、と。そのせいで2作目よりもずっといい。主人公の葛藤が甘酸っぱくてたまらない。最後に後輩が増えるのは作者からの主人公への贈り物というか、お詫びというか、そういうことだろうか。めでたしめでたしと終えるつもりだろうけど、登場人物たちが魅力的なのでもう少し続けて欲しい気がした。
 
もともと大西科学URL)というサイトを読んでいるうちに、その文章の面白さに惹かれ、その後で作家だということを知って本を買うという、ちょっとネット社会っぽい発見だった。こういうのってあんまり無いな、と思ったら意外とあって驚くのだけど。
 
59/100