満点ブックス
いちお〜一年間に100冊のペースで読書を続けているんだけど、これは贔屓目に見てもそこそこ読書量が多いほうだろう。こうやってパカスカと本を読んでいるとたまに良いことがある。
それは完膚なきまでに面白い作品と出会うこと。
作品の面白さとして飛びぬけているものはもちろんたくさんあるけど、その時の自分にぴったし合う本を出会うと気持ち的に
満点
のハンコを押している。そういう本のことを個人的に「満点ブックス」と呼んでいるのでした。
閑話休題。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: 単行本
- 購入: 29人 クリック: 857回
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それにしても京都は狸に天狗に式神に狐に*2と、あやかしに満ちているな。最近。
75/100
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/03/12
- メディア: 文庫
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76/100
MORI LOG ACADEMYは来年いっぱいで更新を終えるらしい。しかも、森博嗣自身もあと15冊長編を書いたら引退するとのことで、頂に手をかけた瞬間に山が崩れ落ちたような気持ちになってしまった。幸いだったのは頂上に至るまでにまだまだたくさんの本が残っていること。
アイザック・アシモフが亡くなったのを知った時はものすごく悲しかった。優れた作家は死んではならない、とそのときに思った。
初めて図書館に入った時、その蔵書の多さに圧倒された。
「自分が生きている間に、この本のどれだけを読めるだろうか」
だけどその問いはほとんど無意味なもの。人には読むべき本と、読まなくてよい本があるのだから。だけどその分、『読むべき本』と決めていた作家が消えてしまうことは、自分の人生の一部を消されたかのように悲しい。本を読むと楽しいことも悲しいこともある。そういうところも人生と似ている、かもしれない。