深海調査研究船「かいれい」を見てきました
JAMSTECの深海調査研究船「かいれい」の一般公開があるとのことで、早速見に行ってきました。
「かいれい」<研究船・探査機<研究船・施設・設備<JAMSTECについて<海洋研究開発機構
今日は天気もよく絶好の見学日和で、無料配布される記念のピンバッジ目当てで30分前に到着したんですが、すでに大勢の人が列を作っていました。
下船時にもらえるピンバッジがこちら。なかなかよくできている。
ちょっと早めに入船が開始されて乗り込むと、折よく函館どつくに津軽海峡フェリーが入渠されるところで、巨大な船体をタグボートがぐいぐい押し込むところが見られてラッキー。
まずは艦橋に案内されるのですが、まあこのあたりは調査船系だったらどの船もだいたい似たような感じですよね。全体的にしらせっぽい。
ちょっと違うのが無人探査機「かいこう」の操縦システムがあるところ。
操縦するのは3にんがかりで、全体の操縦の他にマニピュレータを操作したりまわりの海流を把握する人が座るほか、この後方には全体を指揮する人がどーんと座るほか、まわりを研究者たちが取り囲んで「あれを取ってくれ」とか「あっちに行ってくれ」など支持を出すので、非常に賑やかになるそうです。実物はどんな感じなのかな! 期待が高まります。
研究者は偉い。
花毛布という謎の文化がちょっと面白い。
その昔、優れた設備を持つ外国船に対抗して編み出された日本独自の「お・も・て・な・し」らしいんだけど、確かに日本人らしい意味の無さ気配りの細やかさというか、なにもないところで精一杯もてなそうという茶道にもよく似た精神性を感じます。
ショックな出来事
船室を抜けていよいよ格納庫に向かいます。本船の目玉であるところの無人探査機「かいこう」とのご対面、と思ったら、いない……?
代わりにあるのは100個もの地震計。
船員さんに聞いてみると、
「今回の調査では使わないんで乗せていないんですよ」
とのこと。まじかよー。かいこうを積んでないかいれいなんて、コーヒーが入っていないコーヒーカップみたいなもんじゃないか。ガワだけ見てもなあ。去年潜水艦救難母艦「ちよだ」を見に行ったけど、船そのものよりDDSに感動したし。
他のときの「かいれい」一般公開の様子と比べると、今回はかなり端折られている感じがしました。調査任務の途中で好意で見せてくれたわけだから、なんとも言えないけどにんともかんともです。
函館市国際水産・海洋総合研究センター
ついでに研究センターにも寄ってきました。
ここのエントランスホールにはイカを始めとした近海で穫れる魚が多少展示されていて、水族館というよりイケス感があって全体的に美味しそうです。
オーバフローがめっちゃ塩ビ管なのが気になる(アクアリスト感)。太い塩ビ管の中に水が落ちて、中に通っている細い塩ビ管を通ってろ過された海水が水槽に戻る仕組みになっています。これ自作なのかなあ。そんなわけないか。ちょっと欲しいなあ……。
水槽といえばちょっと気になっているのがこれ。
あからさまにスタイリッシュでかっこいい。値段はちょっと高いし、器具類が見えないのはEcoqubeも一緒だけど、こちらのほうが本格的な感じがします。これで海水とかはじめてみたいなあ。この光量でサンゴ育てられるんだろうか。