海洋調査船「なつしま」・実習船「若竹丸」一般公開

 西埠頭で行われた調査船の一般公開に行ってきました。船の中に入るのは何年か前に来た南極観測船「しらせ」を見に行って以来です。

海洋調査船 なつしま

 なつしまは、かつて有人潜水調査船「しんかい2000」の母船として活躍していた調査船です。2004年に退役させられてしまった後は無人探査機「ハイパードルフィン」を搭載しましたが、浅・中深度の有人海洋探査手段を失った影響は大きいとのことでした。研究員の方が、これも小泉政権の影響だよ、とこぼしていたのが印象に残りました。
 

 意外と小さいハイパードルフィン。最大潜行深度は3,000mとのこと。後部甲板は「しんかい」用に作られているため、アンビリカルケーブル*1の伸ばし方がかなり無理やりで面白い。ちょっとしたピタゴラスイッチです。
 

実習船 若竹丸

 こちらは水産高校の生徒が乗る北海道教育庁所有の実習船です。来年あたり知り合いの息子さんが乗ることになるかもしれないので、なつしまよりむしろ積極的に見学したかもしれません(笑)
 ここで聞いて知ったんですが、水産高校って道内でも函館・小樽・厚岸の3つしかないんですね。どこにもあるのが普通だと思っていたので意外でした。

 生徒用の船室がびっくりするほど小さくて驚いたら、「昔はもっとちいさかったんですよ。生徒の部屋を大きくするために今の船は大きく作らなきゃならなかったんです」とのことで二重に驚きました。だってほとんど3畳くらいの空間に2段ベッドが2つですぜ。耐えられないです(*_*)
 そのかわりに目からウロコだったのが調理室。ガス中毒を防ぐためにオール電化になっていました。女子生徒の用の部屋が船の反対側に用意されていたりと、実習船ならではの工夫が各所に見られました。
 
 どちらの船も、係員の方がとても親切で、僕らのような素人にもわかりやすいように説明してくれたのがよかったです。一緒の組で見学していた漁師さんも楽しそうでした。
 函館は海洋都市構想ということで「海」をキーワードにした街づくりをしていくとのことですが、こういうところから興味を持たせる方向に持っていくのはいいアイデアかもしれません。

*1:エヴァっぽいと思ったことは内緒です