松重商店の観音開きDバックルを買った

この前モレラートのユーフラテが壊れてしまって閉口していたのだが、実はそれを買ったときに装着写真がmano-a-manoのサイトに掲載されたプレゼントとして、おなじくモレラートのサッカーというベルトをもらっていたのを思い出した。

球技のサッカーと関係あるかどうかは知らないけれど、牛革に防水ラバーをコーティングしていて、水や汗に強いのが特徴。

しかし見た目はちょっとかっこ悪くて、レザーの型押しに比べると微妙に質感が悪い。

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遠目で見ればわからないレベルだけどね。


そしてやはりラバーは固い。

前にセイコー5につけていたモレラートのバイキングが、3年ぐらいで表面が破れてしまったので、革よりも折れや曲がりに弱そうな気がする。
(こうやって振り返るとモレラートのベルトは耐久性が弱いな)

なので普通の尾錠ではなく、Dバックルを買うことにした。

普通の尾錠はベルトを枠内に通すときにぐいっと曲げる必要があってダメージが大きいのだけど、Dバックルは金具を使って上から重ねる形で固定するので、曲がりが少なくて済むという特徴がある。

当然その分お金はかかるのだけど、ベルト一本分の価格でベルトを長持ちさせられる(しかもきれなままで)と考えるとコスパは悪くない。


去年プレゼントで貰ったオリエントスターは、純正のバンドにバンビのDバックルをつけてふた冬使っている(夏場は使わない)けれど、革がまったく傷んでいないのが分かる。

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pikaring.hatenablog.com


もう一本のオリエントスターには、ヒルシュのリベッタというバンドに、同じくヒルシュ製のDバックルをつけて使っている。

pikaring.hatenablog.com

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こっちのトノー型の方はよそ行き用なのであまり使わないけれど、革の痛みは全くない。

ただしヒルシュのDバックルは、金具にスイッチがなくて外すときには強引にむしりとる必要があって、そこはちょっとエレガントでないと感じている。

その点バンビのDバックルはスイッチ式で確実に着脱できるので良い。


というわけで、今回は松重商店のDバックル、しかもこれまで使ったことがない観音開きタイプのを買ってみることにした。

ちなみに、松重商店のHPには「Dバックルを使っても革ベルトの傷みは変わらないよ」と書いてあるのがちょっとおもしろい。


観音開きタイプの特徴は、三つ折りタイプと比べてガバッと大きく開くところ。

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その代わり、まず定革側の方を止めて、それから剣先の方を止めて、と手間が二度かかるのがちょっとめんどい。

機構が複雑な分、Dバックルの厚みがあって、ちょっと邪魔くさい。

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一方、メリットとしては、観音開きタイプは金具が腕の中心に来るのでフィットしやすいけれど、三つ折りだと腕を回り込む形になるので人によっては装着感が悪くなるとのこと。

ただ、全体的に見比べると三つ折りタイプの方がシンプルで好みかな。

薄いし外観も目立たないし。

カーブが腕に合いにくい人は観音開き、そうでない人は三つ折りを使うのがいいと思った。

バンビのは値段も安いし見た目もいいので、個人的にはベストバイだと感じる。


今度買うときはセイコーのDバックルを買って比べてみようと考えている。