Air spiceのカレーはあまり美味しくないかもしれない
カレーの帝王こと水野仁輔氏がラジオ(伊集院光とラジオと)に出ているのを聞いて、スパイスカレーに興味を持ったので試してみることにした。
毎月1回本格スパイスカレーの素が届いて約12,000円なので、1回約1,000円。
4人分なので夕食2回分と考えると、そこそこお手軽な値段である。
というわけで何回か試しているのだけど、絶妙に微妙だ。
美味しくないわけではないんだけど、美味しいか、と言われるとなんとも言えない。
本格的な感じはするんだけど、これなら本格的でなくてもいいかもしれない。
というか、いわゆる市井の印ネパカレーのほうがよっぽど美味しい。
美味しさが微妙な理由は色々あるんだけど、まず第一に、レシピ通りに作ると酸味がきつすぎる、というところがあると思う。
どうしてもヨーグルトなりトマトなりが入るので、酸っぱい寄りになってリカバリが効かない。
今回届いたポークのスパイスカレーは豚肉を梅酒でマリネしたりちょっと発想が面白いんだけど、梅酒の酸味も増えてしまって如何ともし難い感じだった。
もし本人にコツを聞いたら、
「梅酒なに使ったの? チョーヤ? ダメだよそりゃw」
と鼻で笑われそうな気がする。
使っているヨーグルトやトマトや玉ねぎなんかも、わが家で使っているものとは全然違うのかもしれないけれど、それだとレシピの意味がないんだよなあ。
そしてその表裏一体にあるのが、コクがないと感じるところ。
例えば自分がトマト味のパスタなりポトフなりを作るときは、ソーセージやコンソメにブイヨン、ときには粉チーズなども加えてこってり系にもっていくことにしている。
そうすることで旨味成分が酸味を和らげるような気がするからなんだけど、Air spiceのレシピにはそういう配慮がない。
スパイスとトマトで香りと酸味がトゲトゲしくって、どうにも強すぎる。
トマトを炒めまくって酸味を飛ばせというけれど、焼け石に水だ。
家で作って一番美味いカレーは、人参と玉ねぎと肉を分量の水と一緒にジップロックに入れて、一晩低温調理にかけてブイヨンにしたものなので、いわゆるスパイスカレーは、自分が美味しいと思うカレーとは別次元にあるものなのかもしれない。
とりあえずまだ半年以上届く予定なので、次はレシピを完全無視して作ってやろうと思っている。