夏の終りにメロンを買いに行った話
メロンの旬といえば夏の終り。8月末から9月の頭だと思っている。
というのもいつだったか、その時期に訪れた厚沢部の道の駅で買ったさぶりメロンがたいそう美味しかったから。
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ひとたま1,000円くらいで夕張メロン並みに濃厚で美味しくて感動したことが、強く印象に残っている。
なので今年も厚沢部の道の駅に行こうと思ったら、直前にツイッターで直売所のアカウントを見つけたので、そちらにも寄ってみることにした。
秋メロン収穫開始!
— 北海道あっさぶささき直売所 (@sskchoku) 2019年8月30日
赤肉メロン、青肉メロンともに今年の大干ばつを乗り越えてくれました。ありがとう。
今年はひと回り小さめだ! pic.twitter.com/YvnjtGmcCs
函館から厚沢部まで約1時間半。晩夏の北海道は日差しは爽やかで空気は乾燥していて、ドライブするのにとても気持ちがいい。思わず三笠までとうもろこしを食べに行く人の気持ちも分からなくはない(笑)
ささき直売所
車を止めて直売所の中に入ると、店主がすぐにスイカを一切れ差し出してくれた。
ひとくち食べて、思わず声が出た。
「美味い!」
とても甘いけれどもスイカらしいみずみずしさがちゃんとあってさっぱりとしていて、相当美味い。
ここにはメロンを買いに来たんだけど、メインはスイカでメロンは二の次、らしい。それでも50年来メロンを作っているというので相当自身があるとのこと。
次いで青肉のメロンも出してくれたのだけど、やはりひとくち食べて声が出た。
「味が濃い!」
濃厚な甘みが口の中を駆け巡る!
どうも先入観的に、赤肉=こってり、青肉=さっぱりなイメージが先行してしまうのだけど、色と味は別問題らしい。
こうなるとスイカと赤と青のメロンを全部買うしか無いではないか。
しかし二人がかりでちゃんと食べ切れるのか……?
聞くとスイカは収穫後味が落ちていくので早めに食べ、メロンはむしろ甘みが増していくので後で食べても大丈夫とのことだったので、結局全部買うことにした。
さらに大粒のトマトが夕日のように真っ赤だったのでつい買ってしまった。
トマトに関してはメロンやスイカよりも、スーパーと直売所との差が大きいと思っている。
というのもスーパーだと青いうちに収穫して時間経過で赤くなったものを売るだけなので言ってみれば未熟な果実に化粧を施しただけのものにすぎない。
直売所のトマトは完全に熟したものを収穫しているので、旨味が断然違うのだ。
道の駅あっさぶ
メロンはもともと道の駅で買うつもりが先に目的を果たしてしまったけれど、とりあえず道の駅に寄ってみた。
この前訪れたときはたまたま屋外で大々的に農産物を売っていた気がするんだけど、今回は屋内のみの販売だった。価格的にはささき直売所とどっこいどっこいかな。
さっき買ったトマトでカプレーゼを作るのにモッツァレラチーズが欲しかったのだけど、売ってなかったので帰りに蔦屋書店のカルディで買うこととした。
ここの売店で厚沢部町のコロッケグランプリで優勝したという、ひこま豚の肉味噌コロッケと、つくね風コロッケを食べた。
つくね風コロッケは全体的につくねっぽい味付けで、中にモッツァレラチーズが入っていてなかなか美味しいんだけど、コロッケに入っているのになぜ売店でモッツァレラチーズが売られていないのか、という気になった。
デザートに食べたチーズ味のソフトクリームはチーズが濃厚で美味しい。
我々の後で買いに来た家族連れのお父さんが、
「ソフトクリーム350円か! 高いな!」
と言っていたけど、わりと平均的な価格だと思うのだがどうか。
俄虫温泉旅館
旅の最後は俄虫温泉旅館の日帰り入浴で締め。
しかしここの温泉、施設が古いのはいいとして、(フロントの態度含め)全体的にやる気がなくて残念感がある。
内湯はめちゃくちゃ熱くて地元民が必死で水でうめても入るのを断念するレベル。源泉が30.7℃だというので多分加温しているんだろうけど、昨日の雨で温度が下がって、設定を高くしてそのままなんでないかな。
肝心の泉質も無色透明無味無臭で面白みにかける。
サウナの温度が控えめで、水風呂もあるにはあるが家庭用のバスタブをただおいただけ、というのにはまいった。
道南の檜山地方には面白い温泉が多く、熊石や上ノ国にはかなりハイレベルの温泉が揃っているのだけど、厚沢部の温泉はちょっとイマイチだったかもしれない。
また厚沢部にメロンを買いに来たいけど、次回の温泉は無難にうずら温泉にしておこうかな。