見市温泉旅館で素晴らしい露天風呂に出会った

素晴らしき海鮮丼を堪能した後は再び温泉で〆。熊の湯に続いて訪れたのは,見市温泉旅館です。

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このひなびた雰囲気がいいですよね~。ザ・秘湯というたたずまい。アットホームな雰囲気の広間を抜けていくと,しかし非常に立派な作りの食堂があって,泊まってみたらどんな美味しいものが食べられたのかと期待してしまいます。

www.kenichi-spa.com

ホームページを見ても凄いんですよねここは。しかも一泊料金も全然安いし。熊石凄いな……。

そして温泉はと言えば,ここも源泉かけ流しの素晴らしいお湯。湯の岱温泉ほどではありませんが床や壁には温泉成分がこびりついて鍾乳洞のような様相を呈していて,成分の濃さを感じさせます。しかし圧倒的なのは露天風呂からの眺め! 目の前を流れる川が完全に一望できてしまうのです。

例のごとく温泉の中にカメラを持ち込まないので、Googleマップからの航空写真を貼っておきます。

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この赤丸のところが露天風呂。見て分るように対岸にはこんもりと木々が生い茂っていて,人間が入り込む余地はなし。せいぜい顔をだすのはヒグマぐらい? 当然邪魔な柵も仕切りも何もありません。視界の中に一切遮るものがない大自然を堪能できる露天風呂は北海道広しと言えどもなかなかお目にかかれるものではありません。

基本的に,温泉街にある露天風呂というのは景色どころか空さえも見えないパターンが多く,単なる外気に晒された風呂,という風情のものだったりします。比較的奥まったところに行っても,温泉の中が見えないようにするにはやはり塀があったり岩で囲んだりしなければらない。そういう意味では河畔の露天風呂は,特にこの見市温泉のように対岸が深山であれば人が出入りする危険性も少なく,かなり遠くまでの視線を確保できるので最高です。ここに匹敵するのは銀婚湯のトチニの湯か,インフィニティ露天風呂が楽しめる洞爺湖畔の丸駒温泉ぐらいかなあ。

この日の午前中に行った熊の湯も大自然という意味では最強ですが,野湯だと観光客が土足でズカズカと入り込んでくる危険性があるのでちょっと安らげない。心から寛いで大自然を堪能するという意味では、やはりこの見市温泉旅館は最強クラスだと思います。

それにしても、函館からすぐ近くでもまだまだ知らない秘湯名湯がたくさんありますね~。行ってみないと良さはわからない。今後もしらみつぶしに道南の温泉を攻めていかなければならないという思いを新たにしたのでした。