いても立ってもいられなくなって唐突にウニ丼を食べに行ってきました

いったんウニのことを考え始めると止まらなくなってしまいました。もはや脳みそがすべてウニに置き換わってしまったと行っても過言ではないようなウニ人間になったため、起きてすぐGoogleで「北海道 ウニ」で検索する始末。

調べてみるとどうやらウニは北海道でも日本海側で取れるらしく積丹半島奥尻島が有名で、津軽海峡や内浦湾に面する市町村ではあまり食べられない模様。まあ、函館市にはウニ丼で有名な店がいっぱいあるけど、ねえ。

北斗市の北斗フィッシャリーは去年行ったので(北斗市で焼き牡蠣とウニ丼を堪能してきた - 鵜の目鷹の目)、今回はさらにぐぐっと足を伸ばして、津軽海峡日本海の境目にある松前町まで行ってきました。片道3時間近いロングドライブですが、ピンズラー中国語の復習を兼ねているので特に苦もせず目的地である「道の駅」にたどり着きました。

道の駅「北前船 松前

メインストリートの町並みを城風に揃えている松前町だけあって、道の駅もやっぱりお城風。お土産屋さんと食堂が併設されたコンパクトな建物です。

www.hokkaido-michinoeki.jp

迷いと決断

おみやげはあとでチェックするとしてまずは食事。メニューは予想以上に豊富で、目的はもちろんウニ丼ですが、2,980円という値段に震えます。食べたくて食べたくて震える、というよりも、震撼する方ですね。一食の値段に三千円弱という値段を払って良いものか。人としてダメなのではなかろうか。

しかしながらスモール1,200円で満足できるかといえば疑問形。ここまで足を伸ばしたんだったらどんな値段だろうが頼まなくては損だろう! というコンコルド効果が働きました。ええい! 死なばもろともだ!

これが北前船のウニ丼だ!!!!

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はい。欲望に負けました。

勝負や試合に負けるのは悔しいけれど、欲望に負けるのはどうしてこんなにも嬉しいのかな。

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しかしこれ、凄くないですか。美しい。粒がきれいに揃って芸術的ですらある。金鉱を掘り当てたかのような興奮に打ち震えます。

匙ですくって口に運ぶと、ウニの味が口いっぱいに広がって次の瞬間、脳内を旨味の電気信号が駆け巡る!!! 

これは美味い

もう美味いとか美味くないとかそういう次元を遥かに超えた存在。舌と脳が直結して、舌に美味しさが広がった瞬間に脳汁がじゅわじゅわと溢れていく。

これはなんだろう、食べる麻薬かな……?

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はあああああ。ウニウニウニ。ウニは旨すぎる。土用の丑の日にウナギを食べるのがとやかく言わるんだったら、みんなウニ丼を食べればいいのにね。値段的にもイーブンだし。

それにしても、つくづく思うのは、やらないで後悔するよりやって後悔しろってことですよね。ウニ丼をミニにしていたらこの感動はなかったんだよなあ。値段に怯まずに注文してよかった~。

ウニを頼むハードルは高くって、例えば二色丼はどれもウニが含まれていないんですよ。それに加えてウニよりも比較的お求めやすいお値段でマグロ丼やら漬けマグロ丼やらマグロ定食などなど百花繚乱で、うっかり安い方に日和ってしまいがち。そんな気持ちをぐっと抑えて見事にウニ丼を注文しきった自分を褒めてあげたい気分です。

にしても北前食堂さんが惜しいなあと思ったのは、例えば定食のご飯を+1,000円でウニ丼化したりしないことですね。無闇に全部入りにさせて矢鱈とARPPUを上げていけばいいのに。

おみやげも良かった

道の駅では、それこそ松前でしか買えないようなおみやげが揃っていたのも良かったです。オススメは松前漬けの炊き込みご飯キット。昆布の風味がご飯に行き渡って美味しかった。

あとはネーミングに負けて買った「松前の港の近ぐにあるマシーンで結構細ぐカットされだ細切りするめ」も、なかなか悪くなかったです。硬いスルメも細切りになれば結構食べれちゃうんですよね。

見学水槽

食堂で出てくる食材の保管場所兼水槽といった雰囲気の見学水槽もオススメ。

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水族館で泳ぐ魚を「美味しそう」と言ったらひんしゅくを買うかもしれませんが、ここでは自由。

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三枚おろしの真ん中も、ツブ貝にとってはごちそうですね。なんと無駄がない。


松前と言えば桜の季節にしか行かないんですが、ここに来れば四季折々の食材を楽しめるというのはなかなか魅力的ですね。今度は夏から秋頃に、マグロを食べに来ようかな。