沖縄そばの真髄に触れる―4泊5日沖縄旅行その6

4泊5日の沖縄旅行は早くも折り返し地点の3日目に差し掛かりました。この日は美ら海水族館を目指して北へロングドライブ。前の日のダイビングの疲れは多少残っているものの、のんびり安全運転で行くには問題ないレベル。

っていうかそもそも沖縄は狭いんですよ。那覇市内から美ら海水族館までなんて、たったの90kmしかないという。隣町か! 函館←→札幌間250kmを日帰りで往復するような北海道民から見たら、ほんの小島です。

これで同じ縮尺だというから慄く。

面積が小さい分「急いでいこう!」という意識がないのかどうなのか、自動車のほとんどが制限速度かそれ以下で走っているところもカルチャーショックでした。北海道だとだいたいの車が可及的速やかに走るじゃないですか。160km/h出すとかそういうことじゃなくて、このぐらいの道幅でこのぐらいの交通量だったら○○キロぐらい出しても安全だろうみたいな、そういう奴がないみたいでだいたいが安全運転、飛ばす車を見ると「れ」だったり「わ」だったりのレンタカーばかりでしたね~。

ナンバーの文字の話で言うと、「Y」ナンバーはトンデモナイ運転をしていることが多いので見かけ次第距離を置くようにしていました。怖い怖い。不平等条約の不平等部分を沖縄が支払っていることを感じさせる体験でした。

四輪車はわりと大人しい印象なんですが、ただその分、と言ったらおかしいけれど、二輪車のマナーの悪さは異常なほどでした。車と車のどんな狭い隙間だろうが入り込んできてグイグイと追い越して行って怖いのなんの。田舎に行くとそうでもないんですが、都市部は神経を使って疲れました。

ドライブでの必須アイテム

8時30分ころにダブルツリーをチェックアウトし高速道路へ向かいます。最初のうちは快適に運転していたのですが、しばらくすると目がチカチカして外が見えにくくなってきました。これは! と思って用意してきたサングラスを装着。日差しが強すぎて雪目みたいな症状になったっぽい。真夏に雪目とはなんじゃらほいという感じですが、現象としては同じようなものかな。

コールマン  サングラス メガネの上から偏光サングラス オーバーグラス CO3012-1

コールマン サングラス メガネの上から偏光サングラス オーバーグラス CO3012-1

度付きのサングラスを買わなくても、このようなメガネの上からかけられるサングラスが安価で売られているので助かります。メガネの上から挟むクリップ式よりは自然かな。

屋我地島「美らテラス」

高速道路で名護市に着いたら、そこから一般道を通ってさらに北を目指します。澄み切った青い空の下、さとうきび畑の間の農道を駆け抜けているといかにも南国に来たようで、気分はいやおうなしに盛り上がります。

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本日最初の目的地は、沖縄本島の中北部にある古宇利島になります。本島と古宇利島を結ぶ見事なアーチ橋に目を奪われて、手前の「美らテラス」に車を停めました。

churaterrace.com

ここから浜に降りて古宇利島を眺めます。

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いや~、南国に来たね! 砂浜には貝殻がたくさん打ち上げられていて、思わず夢中になって拾ってしまったり。

美らテラスでトイレを借り、とにかく暑いのでマンゴースムージーなどを食べて体を冷やしてから古宇利島に入りました。

古宇利島 ハートロック

古宇利大橋を渡って左回りで進み、古宇利島随一の名所であるところのハートロックを目指します、が、道の途中に立っている「ハートロックはこちら」みたいな手作りの看板に嫌な予感が。予想通りその先には有料駐車場がいくつかあって、観光客を手招きしています。やっぱりか…。

300円払って車を停め、崖のような急坂を降りて行くとそこにはハートロックが。

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なるほどね…。ここはまあ、わざわざ来るほどではないかな。ビーチは猫の額だし、崖の昇り降りも疲れるし。

ここで疲労したせいで、この島のもう一つの観光スポットである古宇利オーシャンタワーの方をスルーしてしまいました。入場料も取られるしなあ、などと思って敬遠してしまったのですが、実はタワーの中には貝の博物館も併設されているとのこと。

www.kouri-oceantower.com

これを見過ごしてしまったのは残念でした。逆周りで行けばよかったかな。

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古宇利大橋を古宇利島サイドから眺めた所。タワーに登ればこれを見下ろせたというのも大きかったか。

前田食堂

お昼は大宜味村の前田食堂へ。ここは沖縄そば界の四天王だと言われているほどの名店だというので、かなり楽しみにしていました。名物の牛肉そばと、ソーキ・三枚肉・てびちが乗った三味そばを注文。

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三味そばの具は相当パーフェクトで、器の上にある時は煮崩れもせずきれいな状態なのに、口に運ぶとほろっほろに崩れるという絶妙の状態。ふわっ→とろっ→じゅわ~→ホロホロのコンボ。肉本来の味を残した優しい味付けで、毎日食べれる美味しさです。

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一方の牛肉そばは「沖縄そば界のラーメン二郎か!」と叫びたくなるような盛りの凄さにビビりますが、牛肉のコクとスパイシーな味付けのもやしがベストマッチで食が進みます。本能に「食え!」と駆り立てられるような気持ちでガツガツといけます。

ここはちょっとすごかったですね。沖縄そばの概念が覆される。これまで沖縄そばなんてラーメンとうどんの間の子みたいなものだと思っていたんですが、全く違う。麺の味が粉っぽいようなクリームっぽいような、独特だけど何処かで食べたことがあるような…。もしかしたら、ジャッキーで出てきたスープの味に近いかも、そんな不思議な風味。

ちょうどお昼くらいに行ったので駐車場はほぼ満車。お客さんは観光客1に対して地元の方が9の割合でしょうか。普通にみんなが毎日のように食べている村のいち食堂のメニューでこのクオリティ。脱帽です。


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