国境の長いトンネルを抜けると天国であった

神威岬に続いて、積丹岬のすぐ近くにある絶景スポット、島武意海岸を目指しました。

ここに向かう途中に、最初に紹介したウニ丼の「みさき」と「中村屋」があって、ちょうど昼時だったので岬の西側からの道は大混雑でした。手前にある「中村屋」の方は整理員をつけて指示しているからまだいいものの、「みさき」の方は誰もいないので右折待ちで片側が埋まってしまい、直進したい車がその右側を抜けていくしか無いという最悪の状況でした。せめて「右折入場禁止」ぐらいの看板でも出せばいいのに。

どれだけ美味いウニ丼を出すのか知らないけど、マナーが悪い客がそもそも悪いのかもしれないけど、その状況をただ放置するような店には行きたくないなあ、と思いました。

島武意海岸

なんとか渋滞を抜けて駐車場までたどりつきました。ここからは狭いトンネルを徒歩で抜けていく必要があります。

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国境の長いトンネルを抜けると天国であった

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一面に広がる青。ここはリゾート地か。

っていうか、沖縄の古宇利島にあったハートロックの海岸よりもずっと良いな。人も少ないし、駐車場も無料だしw

ただし、海岸まで標高差が70メートルあるので、下りはともかくとしてのぼりは一苦労です。たぶん神威岬よりも大変。

しかし降りてみるとちょっとね、最高すぎるね。

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靴を脱いで足を海につけて、肌には柔らかな潮風、耳にはかすかな波音。まどろみの時間に揺蕩わってしまう。

岬の湯 しゃこたん

しかしいつまでも海岸に住み続けるわけにもいかないので(トイレもないしキャンプには厳しい)、重い腰を上げて崖のような山道をひーこらいいながらなんとかのぼり切ると、すっかり汗まみれになってしまいました。

そのようにくたびれて汗まみれになった人のために神が用意されたのが温泉です。

神は六日間にわたって、天地を造られ、そうして汗まみれになった
そこで神は云った。「温泉あれ」
すなわち、そのすべての作業を終わって第七日に温泉に入って休まれた。
神はその第七日を祝福して、これを聖別された。
民明書房刊『珍訳聖書』

というかこの『岬の湯しゃこたん』はマジで神立地で、ヤバイです。思わず語彙が失われてしまうほど。

www.recruit-hokkaido-jalan.jp

泉質が最高

お湯が透明で海岸沿いにあるので「どうせ食塩泉だろう」と甘く見ていたら、肌触りがとろっとしていて濃厚です。

景色が最高

露天風呂からでも内風呂からでも、美しい積丹岬の景色が一望できるのが素晴らしい。なんというか、こういう絶景下にあるのが正しい温泉で、銭湯の壁に絵が描いてあるのは、こういう風景を模したものなのだなあ、と思ってしまいました。

サウナ&水風呂が最高

もちろんサウナからも景色が見えるように小窓がついており、そしてBGMはおだやかな音量のボサノバ。テレビとかジェイ・ポップとか演歌を流さないだけでも褒めどころです。

そして特筆すべきが水風呂。サウナに力を入れているような温泉でも軽視されがちな水風呂ですが、ここはしっかりと幅をとって横に広く、大人3人が並んで入れるだけのスペースがあります。よくあるのが面積をケチって奥行きで稼いでいるパターンですが、それだと他の人が入っているときは使いにくいんですよね。

さらに水温はキンキンに冷やされており、これが外の日差しで焼けた肌に最高に染み渡ります。露天風呂で太陽にさらされたら水風呂で冷まし、サウナで温まったら水風呂を堪能し、なんだかんだでどの浴槽よりも一番、水風呂に長く入っていたかもしれません。

そんなわけで、「岬の湯しゃこたん」は積丹半島に行ったら絶対寄るべきマストスポットでした。ここは毎年夏に来るべきだね!