旭岳・富良野・二風谷2020 その7 〜二風谷〜

前日にサイクリングで消耗したので、旅行の締めは博物館めぐりをしておとなしく過ごすこととした。
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先にスターライトホテルのさらに上にあるカナディアンワールド公園に立ち寄ってみたのだけど、草茫々で廃墟感が強くてヤバい。
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「不法侵入」とか「自己責任」とか書いているけど、いちおう営業はしているのか……?
星空ガイドブックにはここもおすすめポイントになっていたけど、真夜中は金剛山展望台とは別の意味で怖いと思った。
霊的な方とか熊的な方とか。


そこから山の中をどんどん南下して、占冠村の道の駅に到着。
www.vill.shimukappu.lg.jp
そこで、以前旭川旅行をしたときに見かけた”たこせん”のキッチンカーを発見。
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これが美味しいんだなあ。
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端っこから具がこぼれやすいので注意したい(ズボンを汚した)。
www.vill.shimukappu.lg.jp


さらに黙々と車を運転して、むかわ町にある穂別博物館へと向かった。
www.town.mukawa.lg.jp
ムカワリュウ発見のドキュメンタリーを見ていたので実物も見てみたかったのだ。

ホベツアラキリュウ骨格標本がダイナミック。
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部屋の中に巨大な標本があるのはちょっとどうぶつの森っぽい。
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博物館はこじんまりとしているけれど、展示物はそこそこしっかりしていて見ごたえがあった。
物販が少ないのはちょっと残念かな。
海洋堂とコラボして北海道産の化石のカプセルQなんか企画したら面白い、だろうか。


その後は二風谷にあるアイヌ文化博物館へと向かった。
www.town.biratori.hokkaido.jp
ウポポイ開業に合わせてアイヌブームで大混雑していたらどうしようかと思っていたけど杞憂も杞憂で、大変見やすくてよかった。
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自分が住んでいる道南は早いうちに和人が住み着き始めたのであまりアイヌ的な感じがしないのだけど、北海道中央部になると縄文時代から歴史的に地続きになっているのが感じられた。
もしかしたらアイヌ文様は、縄文土器の縄模様にそのルーツがあるのかもしれない、などと思った。
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ここも物販がいまいちで、あるにはあるけど一枚何万円もする木のイタだったりして手が出なかった。
そこで、博物館のすぐ目の前にある「北の工房つとむ」へと向かった。
biratori-kanko.jp
店主がとても気さくな方で、「奥の作業場も見ていくといいよ」との言葉に誘われて中に入ると、ゴールデンカムイの立て看板や、作者の野田サトルさんとの写真が展示してあった。
聞くと店主の貝澤徹さんは、ゴールデンカムイに登場するマキリのモデルを作った方なのだとか。
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情熱大陸にも取り上げられる人気の彫刻家で、今から注文しても10年待ちになるのとのこと!
www.youtube.com
ムックリでも買えたらいいなぐらいの気持ちで入ったところで、偶然すごい方と出会えて良かった。

ちなみにムックリの方は最初なかなか鳴らせなくて、Youtubeで参考動画を探していたら作者の動画が出てきてびっくりした。
www.youtube.com
単なるお土産だと思っていたら、ひとつひとつ大変な苦労をして手作りしていることが分かって練習にも力が入った。

こういうのは動画で見たほうが分かりやすい。
コツは、紐を引っ張る力よりも、紐がピンと張ったらすぐに戻すスナップのほうが大事だというところだと思う。
ベロに力が加わったらすぐに緩めないとうまく振動しない。
うまく振動するようになっても、口元に持っていくと見当が変わってうまく鳴らせなくなる。
そこら辺の兼ね合いが難しいけれど、わりといい感じに鳴らせるようになった。


帰りにアイヌ料理を食べたくて、向かいのランチハウスBEEで食べられると調べていったのだけど、残念ながら休業中だった。
博物館内のカフェでもそーゆーの出せばいいのにね。

仕方ないので市内にある「手打ちそば 藤」へ。


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名物のトマト天ぷらはランチタイムのみ提供だったので食べられず、代わりに上川産の舞茸を使った舞茸天ざると、平取産の黒豚を使った黒豚肉そばを注文。
麺はそばというよりうどんのように太いのだけど、これが妙に美味い。
舞茸の天ざるは本当に舞茸の天ぷらしか無くてやられた感があったけど、肉厚でジューシーでスーパーで売られているようなものとは全く別物で、むしろ舞茸オンリーなことに感謝した。

黒豚は豚バラの脂身が蕎麦にはあるまじきジャンクな雰囲気を醸し出していて美味しかった。
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帰りは高速道路を使って時間と体力を金で買う作戦で〆。

そんな感じで、急遽行くことを決めた割に密度が高くて良い旅行だった。

ここだけの話、富良野大雪山中韓からの観光客が全くいないなんてことはこれから先ありえないと思うので、北海道観光をするならいまが絶好のチャンスだと思う。
多分これからGOTOで内地からのお客さんも増えるし、一番いい時期に行けて良かった。
まだ夏は始まったばかりなので、8月か9月にでも、もう一度旅行してみてもいいかな、と思っている。