究極のゆるキャン△ 手ぶらキャンプに行ってきた 〜後編〜

ゴールデンウィークといえば春が遅い北海道とはいえ各地で桜が満開になる時期なので、暖かいだろうと思ったら大間違い。

日中はまだしも、日が暮れて深夜になると山の麓の真狩村では気温は0度近くまで下がってしまう。

あまりに寒すぎて美しい星空を眺める心の余裕もなく、焚き火キャンプ場ご自慢のFFストーブ付きテントに潜り込んだのだった。


しかしストーブ付きとはいえテントはテント。布一枚では断熱性能とかいう次元ではなく、テントの内部も極寒になっていた。

前もって予熱しておけばよかったものの時すでに遅し。

ストーブを最大限に焚いて、寝袋をセッティングしたけれどまだまだ寒く、ダウンジャケットを羽織ったまま寝袋に飛び込んだ。

昼間からの疲れでウトウトし始めた頃に、今度は暑すぎて目が冷めてしまった。

今度は服を全部脱いで、下着だけになって寝ることに。

ちなみに焚き火キャンプ場の寝袋は、寝袋用シーツにくるまってから使うことになっているので、使いまわしても清潔さが保たれるという配慮がなされており安心。

服を脱いでしまうと今度は、地面の凹凸がダイレクトに感じられて非常に寝心地が悪い。

寝袋の下に敷くシェラフシートも完備されているんだけど、

この凹凸が背中に食い込んでくるのだった。

真上を向いて寝ると背中が大変なので横向きになると、今度は枕の高さが合わなくて閉口した。

今から思うと毛布を下に敷いて寝たりすれば良かったんだけどその時は思いもよらず、朝までまんじりとしないまま過ごすことになった。

手ぶらとはいえ、キャンプ用の枕ぐらいは買っておいたほうがいいかもなあ。

翌朝

それでも、横になっていただけでだいぶ疲れは取れ、帰りのドライブで眠たくなるようなことは無かった。

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朝食のホットサンド(ちょっと小さめ)を食べ、後片付けをしてチェックアウト。

全体を通して、キャンプ体験を気軽に楽しむという目的は十分に達成できたので良かった。またどこかでグランピングしてみたいと思う。

www.makkari-kanko.jp

すごい豆腐

その後は近くにある湧き水スポット、と、そこに隣接する豆腐屋さんに行ってみた。

sites.google.com

店のウリの「すごい豆腐」は本当にすごくて、豆乳の海から固体化した豆乳が浮かび上がってきたみたいな姿をしていて、濃厚で相当美味しかった。

半分を湯豆腐で、残り半分を冷奴にして食べたんだけど、夫婦二人で豆腐一丁をぺろりとたいらげてしまった。ここまで美味しい豆腐はなかなか無い。

おまけに買った飛竜頭は、焼き肉で余ったナスと煮てあんかけにして食べたんだけど、これもとっても美味しかった。


それだけ美味しい豆腐を作れる湧き水とはどんなすごい水なのかな、と思って立ち寄ると、巨大なボトルを大量に持ち込んだ輩が占有していて嫌な気持ちになった。

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車を横付けして何百リットルも汲んでいくのはもはや、水泥棒と呼んでもいいよね。

タダだからって他の観光客が近寄れないぐらいに殺到して、無尽蔵に盗んでいくのは浅ましいというかなんというか。

くろまつない温泉 ぶなの森

2日目に寄ろうと思っていた真狩村の温泉に最初に入ってしまったので、黒松内町で温泉に入ることにした。

www.kuromatsunai.com

町営の施設は小奇麗だけど味気がないパターンが多いんだけど、ここの温泉は相当良かった。

泉質は石膏泉でぬるっとしていて気持ちいいし、サウナが外の露天風呂側にあって、サウナを出たらすぐ外気に触れられるところも良かった。

特に雪解けの季節のこの頃は、水風呂が冷たすぎて入られないので外で涼めるというのは結構大事なのだ。

あと、風呂に入る前に、隣接する自然の家までのフットパスを散策してみたんだけど、湿地帯で歩道が苔で覆われていたりして、これもなかなか良かった。

もうちょっと季節があとなら水芭蕉が咲いてきれいだっただろうなあ。

www.kuromatsunai.com

ラーメン 松龍

ついでに近くにある老舗のラーメン屋、松龍で昼ごはんを食べることにした。

かなり気合の入った外観で入るのに二の足を踏むんだけど、味が濃くって結構美味しかった。

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チャーシューは分厚くて中までしっかり味が染み込んでいて、脂身も美味しくて隙がない。昔ながらのしょっぱいラーメンが美味いのだ。

そして特筆すべきは「とんこくラーメン」。デフォルトで1.5玉使うという肉体労働者向けワイルドメニューなんだけど、これが豚臭くってかなり良い。チャーシューの煮汁を煮詰めてスープに使っているんだろうか。豚骨ではなく、とんこく。ぜひまた食べに行きたい。


そんなこんなで、10連休中の一泊二日の小旅行だったけど、これまで行ったことがない場所にもいろいろ寄ることができて有意義だった。

今年中にもう一回ぐらいはグランピングに行ってみたい。そのときはねんどろいどのしまりんを忘れずに持っていくようにしよう。