上ノ国の温泉はやっぱり湯ノ岱温泉が至高
ラーメン嶋でとんこつラーメンを堪能したあとは、やはり締めの温泉だろうと考えた。
気になっているのはおなじ乙部町のゆりの里活性化センターだったんだけど、Googleマップで14時から営業と書いてあったのでまた次の機会にすることにした。
のだが、いま調べたら公式HPには13時からと書いてあって脱力。
Googleマップのいうことはだいたいウソだと思わないと旅が立ち行かない。
そんなこともいざしらず、Googleマップで評判が高い上ノ国町の花沢温泉に行ってみることにした。
ところがここはちょっと残念温泉。建ったばかりで施設は新しいのだけど、
この建物の左端が露天風呂になっていて、そう、空しか見えないタイプの露天風呂なのだ。
周りの壁も、モルタルを石の形にしただけの偽物だし、ちょっと雰囲気が出ない。
お湯は源泉かけ流しで悪くないんだけど、サウナもないし、ちょっと面白みに欠ける感じ。
Googleマップの評価が良いのも「200円で入れる! コスパ最高!」みたいなのが原因だし、個人的には微妙かな。
というか、高くても400円とか500円くらいで入れる温泉の、たかだか200円くらいでコスパを言い出すようになっちゃ人間終わりだと思う。
毎日はいる地元の人ならいいけれど、わざわざ遠くから行って入るものではないやね。
上ノ国町国民温泉保養センターで温泉リベンジ
温泉ブロガーとしてこのまま黙って帰るわけには行かないと、安定の湯ノ岱温泉に寄って帰ることにした。
ここの炭酸泉は道南でも至高にして究極。
二言目には「サウナがないのはどうか」「露天風呂の眺めが悪い」とか言い出す自分も黙ってしまう迫力がある。
鉄臭くて油臭くて、地底の奥底からはるばる湧き上がってきたんだと言わんばかりのパワーのお湯に酔いしれる。
源泉がぬるいため加水・加温してある浴槽もあるのだけど(それはそれでいいのだけれど)、やはり醍醐味は低温のお湯の吹出口のすぐそばの、浅くなったところで勝手に寝湯を決め込むこと。
全部のお湯が自分の体を経由して浴槽に流れ込むことになるので他のお客さんがいる時には遠慮するけれど、なにせお客さんは自分を含めてふたりか三人しかいないので気が楽だ。
天然の炭酸がしゅわしゅわと体にまとわりついて、温度は低いのに体はポカポカと温まって、非常に具合がいい。
七重浜の湯の二酸化炭素添加温泉もまあ悪くはないんだけど、やっぱり本物は違うね、と思う。
噂によるとここの施設は老朽化著しいため、あと数年で建て替えが行われるらしい。
それはいいんだけど建て替え後も、この素晴らしいお湯が保たれたままかどうかはちょっと不安かな。
花沢温泉みたいな安っぽい感じにリニューアルされたら嫌だなあ。
新幹線でやってくるお客さんを狙っているのなら、どこにでもあるような安く仕上げたコンビニエンスな建物じゃなくて、日本でここだけにしかないワンアンドオンリーの温泉を楽しめるような、夢のある施設にしてほしいものだと心から願うのだった。