2017台湾旅行 ~その6~ 九份のその他スポット
九份にはお茶屋さん以外にもマイナーな見どころがたくさんありました。今回は閑話休題で、そんなちょっと気になるスポットや、適当に撮った写真などを自由にアップしてみます。
九份が謎なのは、犬やら猫やらが自由に闊歩しているところ。
呼んでもこっちを向かないのは世界共通。
黒くてデカイけどおとなしい犬。奥の方にいるカオナシの方にむしろ違和感がw
しばらく歩いて戻ってきたら、こんなところに居座っていました。ここの犬なのかここでもらえる食べ物を待っているのか。個人的にはずらりと並んでいる鶏肉がめっちゃ気になるけど、地鶏料理は台湾にしては珍しく結構なお値段です。放山土雞は280元。日本円にして1,200円ぐらいかあ。
この写真を撮っていた時は台湾名物の花布を使ったポーチやらを選んでいるところだったので、待っている間に小腹を埋めてしまおうか、タケノコの煮物なんて美味しそうだなあ、軽くビールとつまんでしまおうか、などと考えているうちにお買い物は終了。迷ってないでさっさと食べてしまえばよかったw
2つの黄金博物館
夕暮れまでだいぶ時間があるので、先程猫の写真を撮った時に目についていたけれど、入る気は全然おきなかった(笑)黄金博物館に行ってみました。
この入口を見ただけで「入ってはいけない!」という警報がビリビリ鳴るw
それでも怯むこと無く一人50元の入場料を払って扉をくぐると、いきなり異様な風景が飛び込んできました。
泥色の水が入ったタライを一心不乱におたまですくう人の群れ。これは台湾スイーツではないな……!(当然だ)
たぶん砂金掘り体験なんだろうけど、まあ、こんなところで出ないですよね。普通に考えて。
九分は金山の街なのでそれにちなんだ鉱物、試金石や金を含んだ石なんかが並んでいるほか、鉱物マニアなら普通に持っているような一般的なのが細々と並んでいます。奥の方には石の形を動物に見立てた「虎石」だとか「馬石」だとか河原で拾ってきたようなのがあって、どことなく無能の人みたいな雰囲気。
- 作者: つげ義春
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/01/07
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見どころは故宮博物院にあるキャベツ石と角煮石(にそっくりな石)!
これを見たら故宮博物院に行かなくていいのでは!?(そんなことはない)
ちなみに、台湾旅行といえば欠かせない観光名所の一つに故宮博物院があるんですが、今回の旅行では行かないことにしました。なぜなら『鬼のように混んでいる』と聞いたからからです。混んでいるといえばローマのバチカン美術館だってそうなんですが、あそこは「ヨーロッパ人は朝に弱い」という弱点をついて早朝から突入することで余裕で鑑賞することができました(お昼にもう一周したときは溢れてた)。
ところが今回の敵は勤勉で朝に強いアジア人。この人種は休むときだって、休むときこそ真剣ですからね。しかも今回の日程は中国の連休と重なっているので、破滅的に混雑していることが想像できます。博物館が夜市並みに混んでいるとしたら、とても鑑賞していられる余裕なんかないですからねえ。それと故宮博物院に行く最大の目的である公式のお土産は、台北市内でも結構手に入るので頑張らなくて大丈夫でした。
九份は混んでいるとはいえ混雑の原因は主に通路なので、一歩店の中に踏み入れればゆっくりと品定めをする余裕はあるし、混雑する通路を避けると別世界のように静まり返っていたりして、思っていたよりも心落ち着けて楽しむことができました。そういう意味では、台北からちょっと遠いし電車を間違えたりする危険性はあるものの、それを差し引いてもマストポイントなんじゃないかな、と思います。
黄金博物館の猫。
黄金博物館の猫その2。猫は寝ているのがよく似合う。
という感じで、1人50元ならまあ惜しくないかな、という内容でした。九份は夜が目当てですがあまり遅く来すぎるとお土産屋さんが閉まってしまうし混みだすし、かといって早めに来て夕暮れを待つと時間が余ってしまうので、物味遊山でこーゆーところで時間を潰すのも悪くないと思いました。
玄明田食堂で夕食
さて、ちょいと小腹がすいたので早めの夕食と洒落込みました。
九份は混雑っぷりは夜市っぽいんですが、食べ物屋さんは小ぎれいで、きちんと座って食べられるところが多くて好印象です。
注文したのは、なんだかんだで食べそびれていた魯肉飯、ではなく礦肉飯。
礦肉飯は角煮が丸ごと乗っている方で、魯肉飯は角煮を細かく切ってるにしている方ですね。こっちのほうが食べごたえがあっていいかも。煮玉子がまるごと一つ乗っていて、しかも煮汁がたっぷりと染み込んでいてビールに合う! 八角と五香粉だらけの台湾味にも慣れてきました。
さらに、外ればかり引いている小籠包の代わりに、名物っぽい蒸し餃子を頼みました。
うーん、確かにスープたっぷりでアツアツだけど、小籠包の代わりにはならないかなw でも美味い。
で、お会計なんですが、なんだか妙に安い。レシートを見ると、どうやらビール代が含まれていない模様。台湾では飲み物は冷蔵庫から勝手に取り出して飲んでいいということをガイドブックで読んだけど、支払いはまさかの自己申告制!? 慌てて店に戻って、店員さんにレシートを見せながら
「うおーふーらぴーちゅー/我喝了啤酒」
と言い、店員さんは最初ぽかんとしていましたが、さっきまで座っていたテーブルを指差すと納得し、「ああ、あなたビール飲んだのね」的なことを言ってなんとか支払いを済ませることができました。やれやれ。
九份金鉱博物館
ぶらぶら歩いて基山街の端っこまで来ると、眼下に謎の古ぼけた建物が見えてきました。
これは、黄金博物館再び!? だいぶボロい感じですが、どう考えてもさっきの黄金博物館よりは充実してそうな雰囲気です。早速急坂を下って行ってみました。
ところが入り口はこんな有様。定休日? だけど歩道もめっちゃ草むしているし、営業している気配がない。見た目通り廃墟だったんだろうか。謎。
今度来る時はもう少し足を伸ばして、きちんとした金鉱博物館がある金瓜山まで行ってみよう。自分で宿を取るのなら、九份近くに泊まってももいいしなあ。そうすれば十分にも余裕で行けるかな。
九份で気になった宿はこちら。
函館の人が涵館に泊まるというのもネタになるかもしれないw