香港旅行2018その4 ~占い~

本当は先にチョンキンマンション(重慶大厦)に行って両替とかをするつもりだったんだけど、まだまだ店は空いていないみたいだったので、占いで有名なお寺である黄大仙までMTRで行くことにした。

香港のMTRは、乗り換えのシステムがちょっとおもしろかった。乗り換えの駅でも普通は一つのホームに上りと下りが対面しているものだけど、たとえば旺角駅の場合は、荃湾線を降りると向かいに観塘線があって、違う方向への乗り換えが非常にスムーズだった。確かに上りを降りて下りの電車に乗り換えるなんてよっぽどのドジでなければありえないことだし、このほうが効率的である。

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黄大仙に入場してからしばらくして、「そういえば線香を買ってないぞ」と思い直して外に出て、出入り口から一番近いところにある、建物の窪みみたいなところに公式みたいな顔で陣取っている屋台に向かった。

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そこで渡されたのは9本入りの線香で、「確か線香を3本ずつ手に持ってお祈りするんじゃなかったっけ」と思いつつも、金色でゴージャスな見た目だし9本で10ドル(およそ140円)だったので気にしないこととした。

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大きな祭壇を横目に真っすぐ進んでいくと燭台(というかバーナー)が並んでおり、まずここで線香に火をつけてからお祈りをするとのことだった。

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灰も金色でゴージャス。これをもって祭壇の前まで行き、2拝1礼してお祈りをしたあとにまた2拝とガイドブックに書かれており、前の人のやり方を見ていると、額に3本並べておじぎをするのが正しいようだった。

無事にお祈りを終えて、残り6本はどうするのかと思っていたら、ぞろぞろと次のステージに向けて歩いていくのでついていくと、右横にもう一つと、下がったところにさらにもう一つの計3つの祭壇があって、なるほど、だから9本必要なんだと納得した。

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さていよいよ黄大仙のメインイベントである占いの時間だ。まずは最初の大きな祭壇があるステージに戻って、脇の窓口で筮竹が入った容器を借りる(無料)。窓口の前には赤い椅子が並んでいるのでそこにひざまずいて、占ってもらいたいことを思い浮かべながら頭上に掲げた筮竹入りの容器をひたすら振る。面白いことに振っているうちに摩擦の力で数本が浮かび上がってくる。さらに振り続けて、1本が地面に落ちたらそこで終了。その筮竹を持って窓口に行き、番号を伝えるとピンクの紙を1枚もらえる(無料)。

ちなみに上級者ともなると台湾の龍山寺で見たような石を投げて、落ちた筮竹が良いのか悪いのかさらに確認してみたり、何本も落としては筮竹で図形を作ってみたりしていたんだけど、素人である我々はスタンダードスタイルで満足しておくのがよろしい気がする。

pikaring.hatenablog.com

もらったピンクの紙にはこのように占いの内容が書いてあるのだけど、

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これだけ読んでもちんぷんかんぷんである。詩のような中身なので香港人にも意味がわからない。そのために黄大仙には何人もの占い師が常在していて、彼らに見てもらうことによって初めて意味がわかるというシステムだった(当然有料)。

実は線香を買った時に「黄小姐」さんという占い師の名刺を渡されていた。なんぼかキャッシュバックがあるんだろうとは思うけれど、この人は日本語が分かるということなのでまんまと策に乗ることにした。

占い師ゾーンは祭壇の脇の方にずらりと軒を構えているんだけど、まだ朝が早くてほとんどが閉まっていた。幸い黄色姉さんの店は開いていたので、ピンクの紙を渡してお願いした。

料金的にはおみくじの内容で40ドル(500円ぐらい)。その他に手相と顔相が380ドル(5000円ぐらい)で、両方セットでやると680ドルになるとのこと。手相は変わらないからこれから一生の運勢を、顔は変わるから数年間の運勢を知ることができるということだったので、自分はおみくじだけ、妻はおみくじと手相をやってみることにした。

最初半信半疑だったものの、第一印象で顔だけ見ただけではわからないような内容までズバズバ言い当ててきたのには驚いた。左手が過去、右手が未来の運勢を表すというのだけれど、過去のことをかなり的確に言い当ててくるのは、バーナム効果(誰にでも当てはまるようなことを自分に当てはまると思い込んでしまう効果)とは全然違っていてヤバい。

とりあえず運勢的には二人とも今年は最悪で(フラグだ……)、これから良くなっていくので耐える年だとのこと。自分は副業の方で占ってもらったんだけど、変えたほうがいいというので次はアレしてみようかなあ。

そんな感じで黄大仙は結構面白かった。MRTを降りてすぐのところにあって交通の便もいいし、香港に行ったならちょっとよってみるのも悪くないかも。

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