2017台湾旅行 ~その4~ 九份に向けて出発

台湾旅行2日目は、今回の旅行のメインイベントである九份に向かいます。

九份は台湾の伝統的な風景が色濃く残る街で、千と千尋の神隠し神隠しのモデルになったともなってないとも言われる(笑)神秘的な夜景が人気の観光スポットです。

www.taipeinavi.com

台北から少し離れたところにあるので行き方はいろいろあるんですが、タクシーだと約5,000円と高いし、バスの直行便が一番安いけど長距離を揺られるのはちょっと苦手だし、ということで、電車で近くの瑞芳駅まで言って、そこからバスを使って行くことにしました。

電車で行くとなると照準に入ってくるのが「十分」というスポット。ここは願い事を書いた灯籠を上げるのが有名です。

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先に十分に行って、それから九份を目指してみるというのもオススメの観光ルートになっていたので試してみようと思ったんですが、よくよく調べてみると実は両者は地味に遠いんですね。

9と10だからてっきりすぐ隣にあるもんだと思っていたんですが、七戸町から八戸だって結構遠いからなあ。

瑞芳駅で降りてローカル線に乗り換えて片道40分で十分駅に到着。帰りも同じだけかかるので移動時間は往復で1時間半。さらに田舎なので1時間に1本しか電車がなく、そうとうシビアな行程になります。

というわけで、無駄に移動時間を取ってしまったらメインの九份を十分に楽しめない(ややこしい文章だな)おそれがあるので、今回は九份に絞って探索することにしました。ま、安いんだから気になるようならまた来ればいいしね。

夜市の次は朝市で

そうなると時間的にも少し余裕があるので、最寄りの雙連駅を目指しつつ、すぐ近くにある朝市を見て回ることにしました。

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夜市があれだけ賑わっていたんだから台湾の人は朝に弱そうだという印象だったんですが、夜討ち朝駆けというかなんというか、朝市もかなり賑わっています。

地元の食材がずらりと並んで見応え充分。

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頭だけ出して煮られるガチョウさんがキュート。

食材ばかりで食べ物屋さんはほとんどないので、観光客が買えるものはあまりないかな。なので適当に見学して、朝ごはんのため駅近くの永和世紀豆漿大王というお店に入りました。


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台湾の食べ物屋さんはだいたい、入り口のところで「どうしようかな」という顔をしているとすぐに日本語のメニューが出てくるので楽です。それだけ日本人の観光客が多いということかな。他のアジアのお客さんもいるのになぜ日本人だと特定されるのかは謎。イタリアでもそうだったなあ。

顔の造作的にはほとんど差がなくて、完全に現地の人と間違えられて道を聞かれたりするレベルだったのに、店の人は完全に見分けてくる。そのコツをいつか知りたい。

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注文したのは肉包と小籠包、焼餅と胡麻甜餅。それらを頼んだら「豆漿飲むか?」的なことを聞かれたので、冷たいのを一杯だけ頼みました。やはり台湾流になみなみ注いで上をラッピングしてくれるので、テイクアウトに買っていってもいいですね。

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しかしこう見ると見事に注文がかぶってる……。考えがなさすぎる。協調性がないとも言うw ま、これだけ頼んでも500円だしね。

肉包は案の定台湾味で、五香粉が効いた甘い肉。これが最初は違和感ですが、食べ慣れてくると「ああ、これぞ台湾だなあ」と思えてくるのが不思議。

小籠包は皮が厚めでヘビーな感じ。ミニ肉包という感じです。思ってたのとはちょっと違う。もっとこう、皮が薄くて肉汁たっぷりで、そういうのが良かったかな。

焼餅と胡麻甜餅はたぶん豆乳のスープに漬けて食べるようなものなので、ひとくち食べてあとは持って帰りました。というか台湾は全てのメニューが多めで食べきれませんでした。一人1品じゃないとムリでした。

豆漿は日本の豆乳よりもクセがなくて飲みやすく、結構ハマりました。これなら毎朝飲める。

しかしスイーツに比べて普通の食べ物は結構当たりハズレがありますね。合う合わないもあるし、計画的に探したほうが良さげ。

双連駅から瑞芳駅へ

ここで地下鉄に乗って台北駅へ行き、乗り換えて瑞芳駅に向かいます。

鉄道は適当に乗ったらアカン。

ホームは北行きと南行きに別れています。九份は北の方にあるから、方向さえ間違えなければ大丈夫だろうと、ちょうどホームに入ってきた基隆行きの列車に漫然と乗り込みました。

乗った後で路線図を確かめると、基隆と瑞芳は途中の八堵駅で分岐してしまうということがわかりました。っていうか分かってから乗れって話ですよね。

危ない危ないと言いながら急遽松山駅で下車。列車に乗るには経由駅ではなくて、その方面の終着駅を知らないとダメだということがわかりました。瑞芳駅に行くには、蘇澳駅に向かうのに乗れば良いとのことも確認。

しばしホームで待っていると速そうな列車が花連駅行きの表示を掲げてやってきました。花連は蘇澳の手前にあったはず。これに乗ってしまえ!

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太魯閣列車 - Wikipedia

自由席を探したのですが座席が一杯だったので、乗降口近くのスペースで外を見ながらぼんやりしていたら、次の汐止駅を通過したのが見えました。その時は「さすが特急だなあ」ぐらいに思っていたんですが、徐々に不安になってきたので再びググって調べると、この列車は瑞芳駅に止まらないパターンのほうが多いらしいことが判明。次に七堵駅で停車した時に電車を飛び降りて、駅員さんに

「ちゃーりゃんちゃー ちーだおるぇいふぁんま?」
(這輛車去到瑞芳嗎?)

と聞いてみました。すると、これは止まらんから反対側のホームで待て、との指示が。あっぶねー。気が付かなかったらどこまで連れて行かれたことやら。かなり冷や汗が出ました。

自分が悪かったのは「終着駅を確認せずに乗る」「停車駅を確認せずに特急に乗る」というところなので、基本的に蘇澳行きの区間列車(各駅停車)に乗れば安心です。今度は気をつけよう(汗

七堵駅でしばらく待っていると、今度こそ蘇澳駅行きの区間列車がやってきました。実はこの列車、改札をくぐる前に台北駅の時刻表で確認していたんです。でもその列車が来るまで20分ぐらいあったし、だいたい方向もあってるし乗っちゃえ! と考えなしに早い電車に乗ってしまったのが今回の騒動の原因です。黙ってこれに乗っていれば普通に着いたのにね。

あわてるなんとやらは儲けが少ないというけれど、ブログのネタになったからまあいいか(笑

瑞芳駅に到着

紆余曲折ありましたが予定どおり瑞芳駅に到着しました。

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駅前はなんというかこう、すごく雰囲気がいいです。日本のむかしの田舎の地方都市っぽくて、全体的に懐かしい感じでひと目で好きになりました。すごく昭和っぽい。乱雑だけど活気があって、そうか、全体的にジブリのアニメに出てくる町並みに近いのかもしれない。

コクリコ坂から」とかあの辺の感じに似ているかな。ALWAYS 三丁目の夕日なんかもそれっぽいかもしれない。そこら辺が、台湾が日本人に人気な理由なのかもしれませんね。

九份行きのバスターミナルは目の前の道を左の方にずーっと進んで警察署の隣りにあります。

途中のお菓子屋さんのショーケースに、猫の形をした可愛らしいパイナップルケーキが売られていたのでいくつか買ってみました。

ちょっとここのは香料臭くて普通かな。あと、紙箱の中にゴロリと裸でパイナップルケーキが入っていたり、あまつさえ虫の足らしきものが混入していたりしたのでちょっとこれはアジアだなあと思いました(汗)。おみやげに食べ物を買うのなら、デパートとかきちんとしたお店で買ったほうが無難です。

バス停に到着するとすぐに「九份・金瓜山」と書かれたバスがやってきたので、今度は間違えようがないぞ、と安心して乗り込みました。支払いは悠遊卡で済ませるのですが、一律料金なのか先にタッチせず、降りるときだけ支払うシステムです。

狭い山道をぐるぐると進んで「九份老街」で下車します。この時点でまだお昼前だったし、バスも全員座れるぐらいの乗客数だったので油断していたんですが、すでに九份は夜市以上に激混みです。

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これで空いているんなら、夕方にはどんなことになるというんだ……。