2017台湾旅行 ~その3~ 寧夏夜市に突入
さてホテルに荷物を置いて身軽になったなら、いよいよ台湾名物の夜市へと繰り出します。夜でも楽しめるのが台湾の良いところ!
台湾でいちばん有名な士林夜市は市内の中心部から離れたところにあるのでパスするとして、狙うのは今回宿泊した台湾城大飯店のすぐ近くにある寧夏夜市(ニンシャイエシー)になります。
ローカルだけど地元の人に人気があって美味しいものもたくさんあるというので期待は高まるばかり。
ホテルを出て夜市まで歩いて行ったんですが、10月だと言うのに、しかも夜の10時過ぎだというのに鬼のように蒸し暑い! ジーンズじゃなくハーフパンツを履いてくればよかったと後悔します。
函館に来る台湾の女の子はたいていものすごい短いホットパンツを履いて生足をニョキニョキと出しているのですが、この気温ならそれも当然の話。長ズボンだと汗でまとわりついて動きにくいので、真冬以外は日本の真夏日以上の格好で出かけるべきだと感じました。っていうか10月でこれなら、8月とかに台湾に来たらどんな目にあったことやら。
豆花荘で台湾スイーツ初体験
しばらくして夜市にたどり着いたんですが、歩いたし汗もかいたしでまずは冷たいものでも食べて喉を潤そうということになり、目についたかき氷屋さんに入りました。
注文の仕方が分からなくて入り口でウロウロしていると、こちらが日本人だと感づいた店員さんがすぐに日本語メニューを出してきて日本語で説明してくれます。なんというイージーモード。さすが親日国だなあ。
人気の花雪冰は小豆+かき氷にトッピングを1つ加えるのが基本だと言うので、とりあえず芋圓という、タロイモ団子を追加してみることにしました。
この量でたしか75元。二人前で400円以下とは……! しかも安いだけじゃなくて美味しい!!!
素材の味が生きていて自然な美味しさで、氷は牛乳が混ざっていてほんのりと甘く、小豆の甘さを引き立ててなおかつ飽きの来ない味になっています。特筆すべきは芋圓で、これがもちもちぷにぷにで絶品!
安くて量が多くて、その上美味しいからまいってしまいます。惜しむらくは、店員一押しの練乳ソースをトッピングにしなかったこと。どうせなら気になるのをどんどん追加してしまえばよかったなあ。安いんだし。
あとで調べてみたらここはかき氷屋さんではなく、豆花という柔らかい豆腐のデザートがウリのお店だとのことです。今度行ったらそっちも食べてみよう。
夜市のパワーに押し負ける
さて夜市はと言うと、道路の両サイドに屋台がみっしりと並んでこの熱気。
とにかく人が多いし何を食べたらいいかわからないぐらいにメニューが豊富だし、とりあえずいったん端まで歩いてみたんですがちょっと途方にくれてしまったので、まずは「腹が減っては戦はできぬ」ということで、手近なところで夕飯を食べてしまうことにしました。腹が減ると思考能力が低下してしまうんですよね。
夜市の外側にも店舗型の飲食店が並んでいるので安心です。
蚵仔煎(牡蠣オムレツ)
牡蠣をオムレツにしてしまうなんてもったいない! と思ってしまうんですが、食べてみると謎が解けました。要は、オムレツにするぐらいの牡蠣なんですよね。日本で食べるような生牡蠣や焼き牡蠣にするような大ぶりでぷりっぷりのとはちょいと違う。だから、う~ん、これはまあまあかな。
牛肉麺
五香粉の味が凄い(これは徐々に慣れてくる。五香粉=台湾の味)。麺はもったりとしていていまいちかな。肉は美味しい。
その他にエビチャーハンも頼んだけど、どれもこれも日本できちんと気合を入れて作ったほうが美味しいんでないかな、と思ってしまいました。夜市で人が集まってくるところにあるわけだから、味についてはそこそこでも大丈夫なのかもしれないという気もします。
夜市に再挑戦
空腹から腹六分目ぐらいまで復活したので、再度夜市に挑んでみます。なるほど冷静になると周りが見えてきます。
まずはパパイアミルクをゲット。生のパパイアをミキサーにかけて、牛乳とミックスしただけのシンプルな飲み物ですがこれが美味い! 台湾のスイーツは全般的に素材の味を活かしていて、しかも一言で「素材」といっても日本で食べるものとは風味が段違いなのでそれだけで十分に美味しいと感じられるものが多いと思いました。台湾スイーツに外れなし!
屋台で牛乳を使った飲み物とか心配になるのが食中毒ですが、台湾の屋台は定期的に当局の抜き打ち検査があったりするので比較的安全だとのこと。このお店でも、牛乳はカウンターしたの冷蔵庫から取り出した冷え冷えのものが使われていました。
それと、台湾の飲み物が面白いところはプラスチックのカップにフタをするんじゃなくて、カップの上部をビニールで圧着してしまうところ。ストローを刺すまで溢れることがないので、買ってから持ち帰る時に安心です。日本でも流行ればいいのに。
臭豆腐はやっぱり臭い
夜市で一番やばいと思ったのが臭豆腐の臭い。なんだ? なんか臭いぞ!? と思うと見えてくるのが臭豆腐の看板が。しかも結構な人気らしくて臭豆腐を売る店は数メートルおきにあるし、店がなくても串に刺さったのにかぶりつきながら歩いている人がいたりする始末。
正直に言って酸っぱく腐った臭いが数メートルおきに漂ってくるのがキツいんですが、しかし、ここで逃げたら男がすたる。これを食べずして日本に帰れるか、というわけで、比較的臭いがキツくないという揚げ臭豆腐を買ってみました。
見た目は単なる揚げ豆腐。しかし、ひとくち食べて唸りました。
「これは、アカン」
まず臭い、そして味はほとんどなく、ひたすらに発酵した酸っぱさのみ。脳が、脳が食べ物だと認識しない……。
似たような豆腐加工食品である豆腐ようは好物だし、世界三大臭いものであるホンオフェも(泣きながら)食べられました。だけどこれはダメ。完全に、台所の棚に入れておいて悪くなった豆腐の味しかしない。っていうかこれって、落語の「酢豆腐」なんじゃないの?
なぜ台湾の人はこれを好んで食べられるんだろうか……。謎すぎる。