卵20個食べきれるかチャレンジ
家を引っ越したところガス屋さんから、流通ホールでイワタニの展示即売会をやっているから見に行かないか、とのことで招待券をもらった。
職場ではよく納入業者から券をもらって粗品を大量に頂いてくることがあるんだけど、個人的に行くのは初めて。
ちょっと気になっていたのは、カセットガスを使ったポータブルストーブ。
最近は停電がブームだし、前回の北海道ブラックアウトのときは9月だったから良かったものの、真冬だったら目も当てられない。
幸い、ストーブは1万円くらいだったので機会を見て買うつもり。
イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖 暖房機 CB-STV-MYD ウォームホワイト
- 出版社/メーカー: Iwatani(イワタニ)
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わが家はオール電化にしなかったので停電でもガスコンロは使えるんだけど、どうせならガスで発電するガスコンロとか出せばいいのにね。
電気といえばエネワンがブースを出していた。
検針票を持っていって新電力とほくでんの、電気料金の比較をするとラーメンがもらえるとのこと。
有名ラーメン店主 is 誰?
まあ、味はそんなに悪くない。
卵消費強化ウィーク
ガス器具の展示即売会にしてはものすごい人が来場していて、その理由はこのラーメンもそうだし、なんといっても来場者プレゼントの卵20個だろう。
イベントスペースでスタンプラリーをするともらえるとの触れ込みだったが、流れる作業のように次から次へと卵2パックが入ったビニール袋が手渡されていた。
当然自分ももらってきたのだけど、ふと冷静になると「この量を食べ切れるのか……?」という気持ちになってしまった。
普段10個入りのパックを買って、ともすれば食べきれないでいるというのに、だ。
まさに家に帰って冷蔵庫を開けると、前に買った残りの卵が8つも入っており、想像していたよりも状況が悪いことに気がついた。
ただで貰ってしまった以上、むしろ自分で買ったものよりもきちんと真面目に向き合って食べ尽くさねばなるまい。
そう決心し、卵消費強化ウィークを展開することにした。
卵消費プロジェクト1日目 北広島風お好み焼き
まずは小手調べにお好み焼きとした。
これは、広島風お好み焼きのあまりの面倒臭さに嫌気が差して自分で考えついた食べ方で、焼きそばの上にお好み焼きを載せただけの、広島風と言ったら広島県民から牡蠣やらカープ帽を投げつけられそうな代物のため、北広島風と名付けることにしたものである。
まずホットプレートで普通にまるちゃんの焼きそばを作り、一旦皿に置いておく。
然る後に普通にお好み焼きを作り、フタをして蒸らしたあと、最後のひっくり返すタイミングでお好み焼きの下に焼きそばを敷くのだ。
お好み焼きの表面はすでに焼き目がついているため、最後にひっくり返したあとでこの部分が鉄板に接したままだと焦げ焦げになってしまう。
焼きそばを敷くことで焦げを防ぐことができるし、あまつさえ焼きそばがパリパリに焼けてスナック感覚で食べられて美味しいのでオススメ。
卵消費プロジェクト2日目 ソーメン
月曜日は北海道にはあるまじき暑さだったのでソーメンとすることとし、薄焼き卵を焼いてもらった。
薬味にはミョウガを大量に切って、刻んだノリとシソをぶっかけてもりもりと食べた。
卵消費プロジェクト3日目 親子丼
火曜日は卵料理といえば定番中の定番、親子丼にした。
玉ねぎが半生なのは許せないので、まず鶏肉と玉ねぎをよく炒めてから閉じていくのがジャスティス。
具体的にはまず鶏もも肉の皮を剥いでフライパンでこんがりと焼き、油を出す。
油を半分残して捨てて、そこで薄切りの玉ねぎと鶏もも肉と一緒に焼き色がつくまで炒め、然る後にタレで軽く煮込んでから卵でとじて完成。
これにもノリを大量にぶっかけて食べと美味い。
卵消費プロジェクト4日目 永谷園の広東風かに玉
ここらへんで卵料理のストックが尽きたので(早い)、素に頼ることにした。
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調味液に入っているカニカマだけでは心もとないので別途追いカニをするためのオホーツクを買ったり、ピーマンやら親子丼の時に半分余った玉ねぎなども入れて具だくさんかに玉に仕上げようと思った。
が、やってみて分かったのは具が大きいと卵が固まらず、思ったとおりにひっくり返らずバラバラに砕けてしまうということ。これには和田アキ子もびっくりである。
卵消費プロジェクト5日目 すき焼き
本当はジャーマンオムレツでも作ろうと思っていたのだが、普通の卵料理に飽きてしまったので(早い)、意表をついてすき焼きとした。
すき焼きは関西風が美味いと思う。
まず割り下を作るのだが、醤油100酒100みりん100水100に、カツオの顆粒だしと液体の昆布だし、それと隠し味にめんみを少しだけ入れて、軽く煮切っておく。
北海道限定 キッコーマン めんみ 1000ml × 2本セット
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北海道のご家庭では醤油味の煮込み料理は全部めんみ味、ということがままあり、実家でもそうだったので自分で料理を作るようになって以来なるべくめんみには触れないように生きてきたのだが、普通に醤油と味醂と酒でタレを作ったところに、隠し味程度に入れるのはアリだということが分かってきた。結局のところ、人はめんみに帰るのだ。
それからホットプレートで牛肉を焼いて、割下をからめて焼いて、卵にからめて食べる。
正直なところすき焼きのクライマックスはこの部分であり、あとは蛇足に過ぎない。
だから、いきなり肉を煮ていく関東風はもってのほかなのだ。
逆に言うとある程度肉を食べてしまったら蛇足なので、最初だけは贅沢に牛肉にしても、後半は節約して安い豚こま肉とかでも十分に楽しめる。
卵消費プロジェクト6日目 角煮
角煮の作り方は豚の数ほどあって、油で炒めてみたり低温調理にしてみたりやり方は無限なんだけど、今回は水煮つけダレ法を試してみた。
醤油で長時間煮ると浸透圧の関係で、豚肉から水分が抜けてボソボソになってしまう。
そこで、まず豚肉を圧力鍋で下茹でしたあと、並行して作っておいた濃い味のつけダレにドボンして、じっくりと味をつけていこうという作戦である。
思ったとおり、水煮でとろふわに仕上がった角煮は固くなることもなくしっかりと味がついて優勝だった。
ついでにゆで卵も入れると捗るので冷蔵庫を覗いてみると、すでにもらった20個分の卵がなくなっていて、残りは8個だけになっていたことに気がついた。ミッション・コンプリートである。
最悪最後はラーメンに卵を入れて食べ切ろうとも思っていたので、だいたい正攻法で食べ終えることができてホッとした。
でもまあ卵を食べるのはしばらくいいかな。
卵料理の引き出しは広まったような気がするので、10個買って余らせた卵を悪くしてしまうことがないようにしようと思う。