「家売るオンナの逆襲」が面白い

このところずっと家のことしか考えていなかったせいかもしれないけれど、「家売るオンナの逆襲」が相当面白くて珍しく毎週ドラマを見ている。

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たまたま深夜にやっていたダイジェスト版振り返り放送を見たのがきっかけで、北川景子演じる三軒家チーフが「家を売る」ためにどんな手段でもなりふり構わないところがハチャメチャで、ユーチューバーに家を売るために自らも人気ユーチューバーになってみたり、ネットカフェに住んでいる人に家を売るために自腹でそのネットカフェを買い取って売りつけたり、探偵顔負けの尾行で買い手の家族の個人情報を暴いたりと、とにかくやることが凄い。

ただまあ、売りつけるといっても「狭小邸宅」みたいにトンデモナイ家を押し付けるわけじゃなく、変な物件でも顧客のニーズに合っているものだからまあ、WIN-WINで収まっているから良いのかもしれない。

狭小邸宅 (集英社文庫)

狭小邸宅 (集英社文庫)

最初ちらっとみたときは三軒家チーフの、非人情で目的のためなら手段は選ばないけれど結果はきちんと残す、サヴァン症候群というか発達障害というかアスペルガー的なところを笑うだけのドラマかと思っていたんだけど、ちゃんと見ていると意外とダイバーシティしていて、それが個性として肯定的に描かれているんだな、というのが分かってきた。

LGBTを扱った回なんかは相当真面目に作っていて、こういったら語弊があるけど社会的に問題があると思われている人もそれは個性だから尊重すべきだし、家も同じで一般的に受け入れられないような変な家でも、その個性を尊重すれば良い買主に巡り会うことができる、というテーマがこのドラマの主題なんじゃないかと思えてきた。褒めすぎか?

いろんな家の内装をたくさん見れるドラマとしても有用なので、家づくりをしている人には面白いかもしれない。アクセントパネルがの使い方とか、リビングの間接照明の形だったり、普通に参考になる。家を扱ったドラマをもっと見てみたいな。

結婚できない男阿部寛が設計士だけどあんまり家が出てこないのが残念。

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世界の摩訶不思議な家はネットフリックスで全部見た。数億円するような大邸宅ばかりで参考にならないけど。日本の回では東日本大震災で家が流された漁師が、設計士に丸投げでトンデモないデザイナーズ住宅を作らされていてちょっと引いた。あれ、地震にめちゃくちゃ弱そうなんだけど大丈夫なんだろうか。

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こだわりの住空間は摩訶不思議に比べると庶民的で、でも、若い女の子が家賃が高いからと船を改造して住んだり、結婚したての夫婦でコンテナを改造した風呂もない家に住んだりとなかなかワイルド。一方では陸軍基地を改装したシェルターが出てきたりと幅が広い。DIYの参考にはなるかもしれない(ならないかもしれない)。