dp2Quattroを買いました
もう半年ぐらい前になりますか、DP1xが故障してから代替機が欲しくなって、悩んだ挙句に結局は同じシグマのコンパクトデジタルカメラであるところの、DP2Qを買いました。
SIGMA デジタルカメラ dp2Quattro 2,900万画素 FoveonX3ダイレクトイメージセンサー(APS-C)搭載 930257
- 出版社/メーカー: シグマ
- 発売日: 2014/06/27
- メディア: エレクトロニクス
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またFoveonかよ!
そう、初めて買った本格的なカメラは、こいつの兄貴分であるところのDP1xです。
DP1xは38mm相当のレンズを積んだ広角モデルで、風景を撮るのに最高なモデルだったので最初は同じ広角の後継機であるDP1Qの方にしようかと考えていました。
結局DP1xはシグマで完璧に修理されて戻ってきたので、買わなくて良くなったんですけど一度火が着いた物欲を消し去ることはできず、なんだかんだでDP2Qを買い足した形になりました。
買ったのは2月ころなので、すでにこのブログに掲載されている写真の多くはDP2Qで撮影したものです。
標準レンズは難しい
最近はようやく慣れてきましたが使い始めた当初は、ずっと広角で撮っていたのを標準レンズに持ち替えたので当然ですが、かなり使いにくかったです。当たり前ですが画角が狭い!
DP1xは目で見ている風景をそのまま切り取るサイズなので、建物などを「いいな」と思った立ち位置からシャッターを切れば、見たままで手元に残るという可愛いやつなんですが、標準レンズでは「いいな」と思った風景からさらに一場面を切り取るようなところがあって、相当難易度が高い。
それでも足を使って寄ったり離れたりしながら矯めつ眇めつしてると、なんとなくいい感じに撮れるようになってきました。
DP2Qの良いところ
ほぼ最初期のDP1xから最新版のQuattroに替えると、かなりの部分で進化していて驚きます。やはりなんといっても高画質ですよね。いまのFoveonセンサーにはマニア的な人からはあまり評判が良くないらしいんですが、素人目には全然素晴らしく見えます。画質がこれだけ向上すると、トリミングに耐えられるというのが良くて、たとえばDP1xでおおまかに撮っていらないものが写っていた場合に、そこを切り取るとサイズに対しての画素数が足りなくなるので、どうしても見栄えが悪くなってしまう。そういう意味で、非常に実用的な画質だと思っています。
実用的と言えば高感度になったことも外せません。ちょっと薄暗いような店内でも、料理写真が美しく撮れるというのは嬉しいところ。フィギュアなどの物撮りにももってこいだし、かなり使い勝手がいいです。
不便なところ
しかしながら全てが良いかと言われるとそうでもないところもあり、一番困るのが重さとサイズですね。DP1xはコンデジ的サイズで非常にかわいらしいのですが、DP2Qになるとレンズ装着後のデジイチ並にかさばります。まあ、そんじょそこらのデジイチ以上の出来栄えになるんだから受忍限度の範囲内なんですが、それでもやっぱり海外に持っていくには躊躇しちゃいますね。
電子的に強化されているのでバッテリーの持ちも悪く、といっても悪名高きmerrillほどではありませんが、標準でバッテリーが2個付属しているところからもお察し。充電器もかさばるし、たぶん台湾に行くときはDP1xを持っていくことになると思います。
新しいカメラはいい
ですがなんだかんだ言っても、新しい製品は洗練されていて良いですね。変な形も手に持ってみると重量バランスが良くて、カバンから取り出しやすく意外と持ちやすい。起動も早いしシャッタースピードや絞りの設定も増えているし、DP1xとDP2Qを比べるとクラシックカーとハイブリットカーぐらいの差を感じます。
発売から3年たってもあまり値段が下がっていませんが、こーゆー特殊で趣味性が強いカメラは好事家が買って、2、3枚写したところで「なるほど」と言ってオークションに出したりするパターンが稀によくあります。気長に待ってチャンスを逃さないことが大事ですね。
オプションパーツ
MARUMI カメラ用フィルター 保護用フィルター 58 mm 無色透明 MC-58A
- 出版社/メーカー: マルミ
- 発売日: 2013/11/18
- メディア: Camera
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レンズ保護のために速攻でフィルターを買って取り付けました。DPはカメラ本体よりもレンズが主役ですからね。必須アイテムと言ってもいいでしょう。
Kenko レンズキャップ フリップキャップ 58mm DIYパネル 856628
- 出版社/メーカー: ケンコー
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: Camera
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レンズキャップは最初のうち純正のものを使っていたんですが慌てていると落としてしまったりしたので、パカっと開けられるフリップ式のものを買いました。これは非常に便利。
MARUMI ステップダウンリング 58mm →46mm 900102
- 出版社/メーカー: マルミ
- メディア: Camera
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DP1xの時に買ったクローズアップレンズを取り付けるためのアタッチメントも買ってみたんですが、これは失敗でした。そもそもDP1xに比べてかなり近くまで寄れるので、一般的な物体を取るのにはオーバースペックになっちゃうんですよね。アリさんとかを撮るんだったらクローズアップレンズが必要だと思うんですけど。
二台持ちは理にかなっている
新しいカメラを買うにあたってデジイチにしようかとも思ったんですが、結果的には広角のDP1xと標準のDP2Qの組み合わせで正解だったと感じています。やはりデジイチのボディに二本のレンズを持ち歩くのはじゃまくさいし、いちいち現場でレンズを交換するのもめんどいですからね。
コンデジ2台だと切り替えるのも簡単だし、カバーを気にせずカバンに突っ込んじゃえるところが楽です。テレビにフォトグラファーの人が出てくると注目しちゃうんですが、やはりカメラを2台首から下げている人が多い印象です。
そしてそもそもの設計が、このレンズにはこの本体、という最適の組み合わせを目指したものだというところに痺れます。
単焦点のレンズ固定式カメラであるdpは、ずば抜けた解像力をもつセンサーとレンズを正確に正対させることにより「画質の最適化」を実現しています。「最高のレンズと、最高のセンサー」のベストマッチングを追求して製品開発に取り組んできたシグマのノウハウが凝縮されているのが、単焦点レンズ固定式カメラならではの特長なのです。
このウンチクに負けて買ったと言っても過言ではないw
シロウトニハオススメデキナイ
とはいえ、普通の人におすすめできるようなカメラではないことは事実w
でもやっぱり、Foveonの表現力に触れてしまうとなかなか他のカメラには浮気できないんですよねえ。
カメラの良さを活かせるような被写体を探しに行きたい。あとはまあ、腕の問題もあるんですけど(^_^;)