一歩ずつ振り返るように

5日で3冊は多いようでいて少ない。本来ならば一日に一冊ぐらい読めるような生活がしたいなあ。
「また桜庭一樹読書日記」が更新されていたので、空いてる時間を使ってほそぼそと読んでいる。更新される度に第1回から読み直しているので、これで66回ぐらい読んでる事になるけど、それだけ読んでも面白い、というか大好きだ。良いなあ、本当に良いなあ・・・。Amazonを使えない(周りの人から使えない方が桜庭さんらしいと言われておぼえない)のに、iPhoneを買っちゃうくだりとか本当にいい。
自分が物語を作れない人間なので、そういう人の傍らにいて、一番最初の読者になれたらどんなに良いだろうと思うことがままある。

ダブルファンタジー


そう思ってるところにこれはキツい。うはー。いや、自分はダメ出しとかしないから。
唯川恵を読んだらオススメとしてこの本が出てきたんだけど、かなり作風が違ってて驚いた。違う男に抱かれる度に欲求がエスカレートしていくというのがリアルと言うかなんというか。女の人はやっぱりこういうのが好きなんだろうか・・・。奥深い。

自殺のすすめ


逆に『失楽園』で有名な渡辺淳一はあんまりエロくないのを読んでみた。時代のせいか全体的に星新一っぽいが、不穏な雰囲気ままでオチが無いというのは星新一ぐらい不穏当でなければ面白くないようだ。我慢せずにエロいのを読んでみよう。

愛の試み


読むのに時間がかかったのはこの本があったから。一節を読む度に沈思黙考して自分の場合はどうだろうかと思って読みなおしたせいで、ずいぶん時間がかかってしまった。
そうなんだよねえ・・・。愛されるよりも愛することの方が尊いことだとか、人を好きになる気持ちをギブアンドテイクの関係だと考えるのは間違っているというのはよくわかる、分かるんだけどその通りにならなないのが人間というもので。
結局、人間の悩みとか苦しみというのは古典においてすべて語られているのかもしれないなあ・・・。
はてな年間100冊読書クラブ 271/303)