非実在青少年とやらに対する雑感と、ついっ党に関する妄想 続き

なんか全然伝わってない・・・。勢いで書いたとはいえ自分の文章力のなさにがっかりしたので、読まれないと分かっていても自己満足のために整理してみる。
 

反対運動について、どこが問題だと思ったか

今回のやり方は非常手段であって、本筋じゃない。
だって、このままだったら何度でも同じことが起こるでしょ? 改正案は糞だけど、決定までの道筋に違法性があるわけではないんだから。
ネットで署名をしたりパブコメを送っただけで満足して「我々が勝った!」とか言うのはお門違いで、今回はたまたまうまくいっただけだということを分からないとならない。勝って(ないけど)兜の緒を締めよということ。
だから、二度とこうならないために自分たちの利益代表者を議会に送り込んでチェックさせるべきだし、そのためのコスト(労力・お金)を払うべきだというのが自分の主張なんだけど、これがそんなに変なことなのかねえ?
煽りが強すぎてここまで読みとってもらえなかったところは反省したいけど、ここまで煽ったからいろんな人に読まれたという側面もあるので兼ね合いが難しい。まあ、この文章で不快に思った人には申し訳ないと思います。
 
続いて、自分の中の雑感をいろいろと。
 

何が恥ずかしいかについて詳しく

正式な手段を取らないで、ネットの中で実効性が無いことをわーわーやって、たまたまお偉いさんの目について拾ってもらって「勝った勝った」と喜んでいることが恥ずかしい。大人だったら、選挙なり直接請求なり、きちんと自分たちの意見を反映するシステムを使ってこの先の未来も自分たちでコントロールしていくことを考えなきゃならないんじゃないのか、と思うんです。
逆に言うと、恒常的に戦い続けるような方策が出ないと今回の騒動は単なる「お祭り騒ぎ」にしかならない。これはもったいないし、騒いだだけで満足しちゃうのは恥ずかしいですよ。そういう意味で、こんなダメダメな条例案を通すような体制と戦うための方策を打ち上げるのはいまがチャンスだと思ったんですけど、あまり分かってもらえないと言うか、それはめんどいと思っている人が多いのか。う〜ん。
 

「消毒しましょ!」さんへの反論とか

言葉尻を捕まえて罵声を浴びせているだけでたいしたことが書かれているわけじゃないけど、いちおー反応しておく。
「みんな投票に行こうぜ。」←お前だけは行くなバカ。 - 消毒しましょ!
どこかにある理想の民主国家の中ではいいかもしれないけど、いまの日本は間接民主主義だから、選挙によって議会に自分たちの代表を送り込まなければならない。だから「消毒しましょ!」さんの、

直接民主制を推奨する方がまだ筋が通っている。

は全く意味のない発言なんです。日本は直接民主制じゃないからね。現行のシステムの中でどう戦うかを考えなければ実効性が無い。それを

結局はただの幼稚な権威主義なのである。

と言うのはシステムを批判するだけに留まっていて、なんら現実に影響力を及ぼさないネット弁慶的な主張となっている。
システムを変えるかその枠内で戦っていくかどちらが容易かといえばぼくは後者だと思うので、間接民主制の枠内で直接民主制に近い方法としてついっ党を提案した。だからどちらかといえば

議員はロボットではない。単に国民の声を聞けばいいというものではない。己が政治的信念を貫き、それを国民に伝えるのが本来の姿である筈だ。
(中略)
政治家にバカの意見など聞いている暇はない。

という主張こそきれいごとに過ぎず、権威主義にとらわれた人間の発言だなあと思った。
彼には今の日本の国会議員がこのような素晴らしい理想と知性に満ちあふれた人間で埋まっているように見えているんだろうか? 政治家が馬鹿だから、利権にがんじがらめになって民衆の意見を聞かないから今回のようなばかげた条例案が通ろうとしているというのに、なんだか全然話がかみ合わない。違う国に住んでいるようだ。
 

世界が腐っているのはみんな分かっていると思っていた

性的マイノリティについてぼくが「迫害を受けるべき理由があるから迫害される」と主張するのはこれが純然たる事実であるからにすぎない。また、犯罪が多いとか健康被害が多いとか、そういう論拠によらずに何かが規制されてしまうことも事実だ。だから「消毒しましょ!」さんの、

併合する理由があるから併合するのだ、侵略する理由があるから侵略するのだ、落とす理由があるから原爆を落とすのだ、という訳である。

このくだりは何の批判にもなってない。だってこの世界はそうなっているでしょ? イラクに侵略したいからアメリカは侵略した。それが正義かそうでないかなんて関係ない。それがこの世の中の仕組みだというのに、この人はどうしようというんだろう。それを批判したら良いことが起こるというの?
 

ほんとに文化だけなの?

たくさんの漫画家さんが立ち上がっているけど、彼らも利権団体だってことも考えなきゃならないんじゃないかなあ、などと不穏当なことを書いてみる。
例えば、藤子不二雄の『エスパー魔美』にしろ永井豪の『ハレンチ学園』にしろ、本当に”芸術性”だけを求めて裸を書いたのかと。売らんかな主義もそこにあったんじゃないかと下衆な自分は勘ぐっている。
そもそも、いま世の中に出ている作品だって自主規制の名のもとにねじまげられちゃっているわけですよね?青少年保護育成条例の名のもとに。だったら改正案じゃなくてそもそも条例の改正を要求しておくべきだったんじゃね?と言ったら怒られるかな。
 

性癖とTPO

ロリやレイプ描写を嫌がる人がいる→だから隠れてこっそりやればいいのに、という部分にまで難癖がつくとは思わなかったですね。自分が好きなことだったらどこでやってもいいのかな?
公共の場や電車の中でタバコを吸ってはいけないように、おおっぴらに公衆の面前でエロ本を見るのはよろしくないとぼくは思うんだけど、そうでない人が多いようで驚いた。
他の人から見て不快だと思える性癖をおおっぴらに表明しないこともマナーでしょ? 例えばぼくが初対面の女性に対して、
「ぼくは村上龍の『イビサ』を読んで、好きな女性の両手両足を切り取ってダルマにして弄ぶところに興奮を覚えたんだ」
と表明したらどう思うだろう。実際にされるかどうかは関係なく恐怖をおぼえるんじゃないだろうか。そういう想像力も無しに「隠れてこそこそやれなんて言論の弾圧だ!」というのはお門違いだと思う。
 
何度も言うけど、
『不快に思う人がいるところでは遠慮するのがマナーであって、見えないところでやっていることを弾圧するのは不当』
ということを、どう言ったら分かってもらえるんだろう・・・?
例えば、スカトロ趣味の人が自分の前でウンコ食べてるのは嫌だけど、そういう趣味の人がいることは許容すべきだ、と言えば分かるだろうか?
あらゆる主義主張を認めますが、他人の迷惑のかからないところでやってくださいね、というのがここまで反論されるほど過激な主張だったとは想定外でした。
 

その他のリンクなど

404 Blog Not Found:非実在青少年保護は、実在青少年の危機

「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」という台詞から2000年。その台詞の主を信仰する者の方が、そうでない者より多くの石を投げている現状は皮肉としかいいようがない。

そう言われて自分の罪を忘れて投げちゃうような厚顔無恥の人が偉い人になってるからどうしようもないんですよね。自分たちと同じ感覚を持った人を押し上げていかないと。
 

彼等は本気で信じているんだなぁ

腐っているのは分かりきっているので、彼らの悪口を言っていても意味がない。キモイヤツらがやってることが悪。では鏡写し。現実的に彼らを追い出す方法を考えなければならない。
 

山本弘のSF秘密基地BLOG:「非実在青少年」規制:目に見える形で反論を提示する

尊敬する山本弘氏のブログなんだけど、データをきれいに揃えている分、その無意味さが悲しい。アメリカでは、どれだけ銃による死者がでようとも拳銃の所持を規制しないよね。どれだけデータを揃えたって、見ようとするメンバーとは思えない。
 

「非実在青少年」問題とは何なのか、そしてどこがどのように問題なのか?まとめ - GIGAZINE

もっと時間をかけて「教育」という観点から根本的な解決を目指したいものです。

という、いかにも無責任な締めで、単なるヘイトスピーチに終始している。現実的なアクションはどうするの?