羽ばたき飛行機械、初飛行
先日Unitedから届いた荷物(荷物が届いた - 鵜の目鷹の目)の中身は、アメリカの『ORNITHOPTER ZONE』というお店で買った羽ばたき飛行機械のキットでした。
完成はしていたけど休みの日に晴れていることが無くて今日まで初飛行がのびのびになってしまいました。風が強く、羽ばたき飛行機械には不向きな天候でしたが、これ以上待っているといい加減雪が降ってきてしまうので強風決行です。
飛ばしてみた
いよいよ近くの公園で初飛行です。
予想以上によく飛びます。羽ばたき飛行機械は飛ぶためのメカニズムがデリケートなため、風が強いとほとんど飛ばないと聞いていましたが、なかなかどうしてちゃんと飛ぶではありませんか。
きれいに風をとらえて上昇するさまは本当の鳥のようで、プロペラ飛行機にはないぬくもりみたいなものを感じます。
最初は犬を散歩する人やサッカーボールで遊ぶ少年の視線が気になったりもしていたんですが、飛ばすのが楽しくなるうちに全然気にならなくなってしまいました。野尻Pが空飛ぶパンツを撮影する際、思わず追いかけてしまった気持ちがよく分かります。
強風のせいで尾翼がもげてしまっため、早めの帰宅となりました。
尾翼は穴を開けたりせず、90度に曲げたピアノ線に”引っかけているだけ”ですので強度がとても弱いのです。一応翼紙をまいて接着剤で固定していたんですが、それでも強度が足りませんでした。
とりあえず今は翼紙を2重にしてさらにコピー用紙を巻いて対応しているんですが、それでもダメそうだったらベニヤを三角に切ってはめ込もうかと考えています。
キットの良かったところ
前回はMake:誌を読んでホームセンターで材料を集めて作ったんですが、田舎なせいできちんとしたパーツが集まらず、とても苦労しました。その点はやっぱりキットが良いです。
意外と手に入らないのが1mmのピアノ線と、それがぴったり入る真鍮パイプ。0.7mmのピアノ線は強度が足らないし、真鍮パイプの代わりにティッシュを巻いて接着剤で固めたものとかベニヤに穴をあけて通したりするのでは全然精度が違います。
胴体や翼骨は自分で切り取るようになっていたんですが、クランクだけは最初から加工されていたのも良かったところ。動力周りがしっかりしないとまず飛ばないので。
それと、翼とクランクを固定するための用具が全然なかったので助かりました。Make:誌では熱収縮チューブを使うよう指示しているんですが、1mm以下に縮まるものが無く、結局ビニールテープでとめました。このキットにはビーズくらいの大きさのゴムに小さい穴が開いたものをピアノ線に差し込むようになっていて、後からの修正も容易にできます。また、今後自作するときはノック式消しゴムを輪切りにして作ってみようと思いました。
キットは「ここをこうすれば良いんだ」というのが分かりやすくて、良いお手本になりました。いまやお蔵入りとなっている一台目の『オーリー』も、今回の教訓を生かして生き返らせたいです。
今回利用した『ORNITHOPTER ZONE』というお店は海外発送にもクレジットカード払いにも対応していて便利です。
http://www.flyabird.com/funbird.info.html
作ったのは『Phoenix』というキットで、これが9.95ドル。これに送料が5.64ドルなのでだいたい1,500円で買えるのですが、せっかく送料がかかるからと『Freebird』『Luna』が一緒になったStarter Packを購入しました。3機で27.85ドルなので、多少お得です。