訂正します。夏期限定トロピカルパフェ事件は本格派ミステリでした。

直木賞候補作が発表になったけど、どれもまだ読んでない・・・。
個人的には恩田陸にとってもらいたいな。ファンなので。でもそうなると6人連続女性作家が受賞ってことになるのか。対抗は道尾秀介ってことで予想してみる。
出張の移動中に何冊か読めたらいいな。
 

夏期限定トロピカルパフェ事件

訂正します。この作品は本格派ミステリでした。

前作を読んだときは"正統派ジュブナイル"と評したが、その認識が100%誤りだったと気づかされた。「春季限定いちごタルト事件」は、プロローグに過ぎなかったのだ。
「春季限定」で紹介された二人の『闇』の部分が、「夏期限定」に至って本領を発揮しだす。ついに『狼』としての本性を現し始めた小佐内さんと小鳩くん。二人の直接対決の緊張感たるや、お互いのこめかみに拳銃を突きつけあっているかのようだ。たとえそれが、自分が余計に一つケーキを食べてしまったことを隠すことであっても。自分たちのよりどころであるところの『悪知恵』。それをかけて戦うことは、自分たちの命をかけて戦うことと同義なのだろう。
今回も全編スイーツにまみれた一冊だったが、その結末は重く、苦々しい。幸いなことに「秋」「冬」と続いて完結するのは間違いないとのことなので、続編に希望を託したい。
 
はてな年間100冊読書クラブ 158/200)
 

荒野

柔らかさに包まれて。

荒野

荒野

桜庭一樹が描くだけに、「ただの一人の少女の成長期で終わるはずがない!」とドキドキしながら読み進めたけど、そのままふんわりと軟着陸してしまい、ちょっとした肩すかし感と、それと同時に大きな安堵に包まれた。多分、この作品にはジェットコースター的などんでん返しは不要だったんだと思う。仕掛けがない分、山野内荒野という少女の心の迷いやとまどい、よろこびや成長をきめ細かく描き出すことができたんだと思った。
 
はてな年間100冊読書クラブ 159/200)
 

香港 旅の雑学ノート

最高に無駄な旅行ガイド。

ソウルの練習問題』の著者がすすめていただけあって最高に無駄で最高に面白い旅行ガイドだった。
書かれたのが昭和54年ということで、返還前の香港の荒々しく猥雑で魅力的な香港の様子に心が躍る。海外に行くなら次はタイかベトナムかと思っていたけど香港もいいね。今は状況も大きく変わっているんだろうけど、「行ってみたい!」と思わせる力が強い本でした。
 
はてな年間100冊読書クラブ 160/200)
 

すべては「裸になる」から始まって

はてな年間100冊読書クラブ 161/200)
 
あと2カ月で29冊か。難しい・・・。