ジャパニーズ・クラフト・ジンを飲み比べてみた
ウィスキーが好きで毎晩シングルモルトをちびちびと飲んでいます。美味しくて飲みすぎてしまうのが玉に瑕なので、飲む前にビーカーを用意して100cc注いだら瓶をしまってしまうことにしています。
ワインや日本酒も飲まなくはないんですが、醸造酒は品質管理がシビアなので開けたらすぐに飲みきってしまわないといけないし、お酒は好きでもそんなに強くないので、好きな濃さで割って飲めるウィスキーが、自宅で飲むには一番なんじゃないかな、と思っています。
蒸留酒といえばほかにもウォッカ、ジン、ラムや焼酎などがメジャーなところですが、どれも単体で飲むには風味が足らない。ソーダで割ると水っぽくなってしまうし、ジュースで割ると食事に合わない。
ウィスキーの中でもシングルモルトはグレーンウイスキーを含まない分まろやかで濃厚だし、香りが強いのでソーダで割っても負けないところも自分が気に入っているポイントです。
プレミアム・ジンとの出会い
そんなわけでシングルモルトばかり飲んでいたんですが、ニッカウィスキーがジンを作るというので買ってみたことがあります。
- 出版社/メーカー: アサヒビール
- 発売日: 2017/06/27
- メディア: 食品&飲料
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これは香りが強くてソーダで割っても負けないし、カフェスチルの効果なのかアルコールもトゲトゲしくなくって飲みやすくて気に入りました。
その後、「ジンもなかなか美味いなあ」と思ってボンベイサファイアなんかを買ってきたこともあるんですが、やはり「割物」という印象は否めませんでした。トニックやライムの力を借りなくても、単体で戦えるほどの実力が欲しい。
ジャパニーズ・クラフト・ジンの飲み比べセットを買ってみた
そんな中、アラジン(ALL ZIN)というジンの専門店を発見。
今まで見たこともないようなプレミアムなジンが数多く取り揃えられていて、見ているだけでよだれが出てきます。
そんな中、今回は最近ブームになっているという日本製のプレミアム・ジンの飲み比べセットを買ってみました。
では早速飲み比べてみよう!
ROKU
これは結構美味いです。六種類の和風の素材、「桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子」を使っているとの頃ですが、桜の甘みと柚子+山椒の後味がわかりやすくて特徴的。アルコールの苦味をお茶の風味が上手に覆い隠している感じがします。ただ、ソーダ割りにするとちょっと物足りないかな。公式ページにあるように生姜とトニックと加えて完全体。自分はそこまで味をつけたくないので、トニックとソーダを半々に加えて飲むことが多いですね。
季の美
ジン専門の蒸留所が作っているというだけあって、ROKUより明らかに頭一つ抜け出しています。生で飲んでもアルコールの嫌な刺激がまったくなく、長期間熟成させたウィスキーのようなまろやかさ。ベースに檜を使っているためか、一口飲むと「山! 森! 大自然!」という感じがします。升酒を飲むのに近い。後味も爽快で、かといって嫌味を残さずさっと通り過ぎて料理の味を邪魔しない。何も足さなくても完成されている感があります。
和美人
九州の本坊酒造が作っているというだけあって、焼酎感が半端ないです。まず香ってくるのは麹の匂い。一口飲むとスパイシーな風味は確かにジンっぽいんだけどまろやかでこってりとしていて、これをジンと呼んでいいのか? という気がしなくもない。かといって美味しくないわけじゃなく、むしろこれこそが本当の”ジャパニーズ・ジン”だという気がしてくるから不思議。
カフェ・ジン
やはりなんだかんだ言ってもニッカのが一番うまい。これまでの3種類と比べて柑橘系の爆発力がガツンときます。一番正統派で、ジンという枠組みの中でトップを目指している感じ。強い。
という感じで、どれも特徴があって良かったです。同じジンとはいえそれぞれに特徴があって、毎日100ccずつローテーションしながら飲んで一ヶ月で飲み切るのにいい感じ。
それにしても、プレミアム・ジンって結構いいもんですね。今度は海外モノのも買ってみよう。