小説が読みにくい

 週に1冊は本を読もうと決心して以来比較的きちんと目標を達成できていると思う。だけど最近、どうも小説、というかフィクションが読みにくい。昔ほど物語に没入できなくなっている気がする。年を取って感受性が失われてきたのかとも思ったけど、ハチクロ読んでボロボロ泣いたり、彼氏彼女の事情読んでジ〜ンときたりしているのだからそうでもなさそう。
 失われているのだとしたらきっと妄想力想像力の方なんだろう。マンガなら何もかもを補ってくれるもんね。そういう意味じゃ意外とアニメやらマンガって、お年より向けのメディアなんじゃないかと思ったりもします。
 
 そんな訳で最近読んだ本はほぼ実用書ばかり。たまには売れ筋の本でも読んでみないとね〜。どうだろう?
 

レトロで未来なテクノロジー

路面電車ルネッサンス (新潮新書)

路面電車ルネッサンス (新潮新書)

 路面電車の街函館の一市民としてものすごく心を揺さぶられた本。自分実際市電で通勤するようになって改めて重要性を認識していただけになおさら。これから高齢化がガンガン進んでいくならば公共交通機関を拡充すべきなのは自明の理じゃないですか。老人が車を運転しなければ買い物にもいけない街で、どうして中心部の活性化を図れようか、と思うのです。
 西尾元助役曰く、1km延伸するのに3億円の経費がかかるのではやってられないとのこと。でも逆に言えばたったそれだけの経費で市民のためになるものをなぜに作らないのか、と考えてしまう。廃止したおかげで西武は撤退しちゃったんじゃないですか? 井上市長が作るといってる水族館に必要なお金は30億円。同じお金をかければ函館駅前→イトーヨーカドーまで余裕で延伸できるわけで。しかも誰が見に行くか、いつ飽きられるかも分からない水族館とは違って、市電の場合は市民の役に立つことは100%期待できるわけです。
 
 ただ読了後、現実と理想のギャップを思うとため息が。ドイツ・フランス・アメリカといった自動車先進国が導入に効果を上げている交通機関が路面電車であるんですが、こんなことをマニフェストに掲げたところで100%支持は得られないでしょうね。すげー偉くなったら力を入れてみたいことではあるけれど、基本的に誰かの利益になることよりも、誰かの足を引っ張るのが大好きなの人ばかりなのが現実だよね〜。パチンコ屋は大好きなくせにイオン進出するのには嬉々として反対するもんね。あ〜ああ〜、いやな街。