いきなりステーキってどうなのよ?
函館に”いきなりステーキ”がオープンしたので行ってきました。
新しもの好きの田舎者が多い街なので(人のことは言えない)、開店からしばらくたった日曜日でも鬼のように混んでいましたが、回転が早く、番号札の発券機に携帯電話番号を登録すると、呼出時間が近くなると自動音声でお知らせしてくれるサービスもあるため、なかなか快適に待てます。
噂では立ち食いだと聞いていたんですが全席椅子がある模様。ただし座席は快適とはとても言えず、椅子はバーカウンターのように高くて長居するには向いていないし、テーブルは奥行きが狭く、ステーキ皿一つを置くのが精一杯という有様。これが回転が早い理由か……。
納得行かない注文システム
肉は窓口に行って直接切り分けてもらい、それ以外の注文は席で注文するシステム。肉を食べるのにわざわざ窓口に並ばせる意味が分からん、めんどくさい、と思っていたのですが、実際に注文してみてその理由がわかりました。
肉の種類とグラム数を伝えると塊肉を取り出してその場で切ってくれるんですが、300グラムを注文しても300グラムぴったりには切れないですよね。どうしても多めになってしまう。するとここはグラム単価なので、多めに請求されることになるわけです。
自分はリブロースを300グラム頼んだのですが、最初に出てきたのが400グラム。
「これでどうですか」
と言われてムッとした顔をすると、
「ちょっと脂身のところ落としますねー」
と言って多少カットしたんですがそれでも350グラム。
「まだちょっと多いです」
と再度注文をつけてようやく330グラムまで減りましたが、それでも想定の1割増です。
普通のステーキ屋さんなら300グラムで(グラム6.9円とすると)2,070円で固定なところ、いきなりステーキだと店員のテクニックによって1割から2割ぐらい多く売りつけられるというわけです。やり方が狡い。
肉はまあまあ
しばらく待って出てきたお肉。
ペーストを伸ばしてからソースを掛けていただきます。リブロースは安い割に柔らかく筋もなくて悪くない。醤油とわさびが標準装備なのも良い。
ただ、いかんせん環境が悪すぎます。入り口の真横に座らされたので店員の「2名様ご案内でーす」みたいな大声が響いているし、背後には肉を注文する窓口に並ぶ人が立っているし、全く落ち着いて食べられない。あまつさえカウンターの向かい側に座った客と目線が合うし、居心地が悪くってそそくさと食べて足早に店を出ました。
もう二度と行かないなあ
肉自体は悪くないけど、2,000円オーバー出してストレスを感じながら食べるのは本当に辛い。100g+ご飯で1,000円で払ってサッと食うような店ならまだいいけどね。
グラム単価で表示して安く見せつつミニマムがあって結局いい値段になるし、競合店と比べてもむしろ割高だし、期待して注文したガーリックライスが品切れだったり、アルコールの種類が少なかったり(ビールかワインだけ)、全体的にイマイチでした。
混んでるのは最初だけで、物珍しさが過ぎたら閑散とするんじゃないかな~。