湯の浜ホテルに行ってきました

ホテルの日帰り温泉第2段は湯の浜ホテルです。

www.yunohama-hotel.com

国道に面しているので前を通ったことは何度もあるのですが、利用するのは始めてです。駐車場も国道に面した限られたスペースしか無く、フロントに自動車の鍵を預ける形式になっていました。足りなくなったら移動したり車を寄せたりしてくれるのでしょうか。

フロントの方に温泉まで案内されたのですが、「大浴場と露天風呂が別れており、服を着て移動する必要がある」という不吉な説明ににわかに緊張感が走ります。そーゆーのは経験上、後付で露天風呂を設置しているパターン、すなわち温泉自体も結構古い可能性があるのですよ。

まずは大浴場の方に向かったのですが、悪い予感は的中して、古くて薄暗い……。

四方には一切窓がなく採光用の天窓のみで、壁に囲まれて圧迫感があります。浴槽は4つあって、一番手前の小さな浴槽は泡が出ていない泡風呂。残りの3つは大きな浴槽と、杉風呂と岩風呂がありました。3つあっても浴槽の材質が違うだけで、お湯の温度も特に変わらない模様。ただ複数あるだけで満足しちゃうところは昭和の感覚というかなんというか。

HPの説明ではサウナがあるらしいんですが、どうやら閉鎖されている模様。サウナがあっても露天も水風呂もなければのぼせるだけなのでいいんですがね。うたせ湯も故障中のままらしく、経営状況に不安を抱かせる状況でした。

日替わりで天国と地獄が入れ替わる?

なお、女風呂の方は大きな窓から津軽海峡を一望できるということで、雰囲気も明るくて全然雰囲気が違ったようです。

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温泉 | 湯の浜ホテル 公式ホームページ

HPの写真を確認してびっくり。全然こんな感じじゃなかったし! 男女入れ替わり制なので泊まりで利用すれば両方入ることができますが、日帰りで利用するとなるとギャンブル要素が大きいですね(^_^;)

露天風呂は難易度高し

この日の男風呂は前述のように廃墟のような薄暗さで全然落ち着くことができなかったので、そそくさと服を着て露天風呂を目指しました。廊下を挟んで反対側に扉を開けると古い民家の玄関みたいになっていて、靴を脱いだら木の階段をギシギシと軋ませながら登って2階を目指します。

上から話し声が聞こえると思ったら、中国人観光客の家族が(服を着たまま)浴室の中に入り込んで写真を撮っていて、後から入ってきた自分を見るやそそくさと出ていきました。う~ん、いろいろと不安が大きい。ロビーからかなり人目につきにくい場所にあるし、木造のオンボロだし、更衣室には貴重品入れさえありません。財布は大浴場の貴重品入れに入れたままにしておけば良かったかな。でもそれだって木製の簡易な作りだから安心できない。仕方がないので、濡れたタオルを入れるために持ってきているビニール袋に財布とiPhoneを入れて入浴しました。

露天風呂は木造のベランダみたいなところにあって、手作り感あふれる浴槽は「知らない人と一緒に入るのはどうも……」と思うぐらいの狭さです。

こちらが屋内側で、

こちらがさらに外に突き出している部分。

板張りの壁は漁師の作業場っぽくて、良い言い方をすれば「野趣あふれる」ということになるんでしょうか。天井から漁網が吊り下がっているのですが、ディスプレイというよりも台風で吹き飛ばされてきた感を強く感じました。

それでも、目の前には津軽海峡が広がり、手すりから身を乗り出せば函館山も拝めるので景観は素晴らしい。目を閉じれば潮騒の音。もう少し遅く来れば漁火を拝むことができたでしょう。

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ただし風景を見ようと身を乗り出すと浜から丸見えになってしまうので女性にはオススメできないかも。清潔感があるとも言い難いですしね(^_^;)

おすすめ度は☆☆

入浴料は大人1000円。コストパフォーマンスは微妙ですね。設備的にも温泉銭湯に劣っているし、唯一のポイントである眺めの良さも日替わりですからね。お風呂から上がってからゆったりくつろぐ場所もないので、日帰り入浴に適した施設とは言えないと思いました。