AppleはBluetoothイヤホンの重大な欠点を知らない
iPhoneからイヤホンジャックを無くしておいてなにがAirPodsかと、小一時間説教したい気持ちでいっぱいです。
そういう自分はむしろヘビーなBluetoothユーザー。車内ではBluetoothでカーステレオと接続し、スポーツジムではクリップ型のアダプタを愛用しています。
GNネットコムジャパン Bluetoothステレオレヘッドセット Jabra CLIPPER CLIPPER
- 出版社/メーカー: GN Netcom
- 発売日: 2011/02/21
- メディア: エレクトロニクス
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まあ普段はいいんですよ、音質とかはあんまり気にしないんで。接続に時間がかかったり充電が必要だったりするけど、ケーブルも邪魔にならないし、本体とイヤホンをいちいち抜き差ししなくてもいいというのが最大の利点。
で、問題があるのはゲームで遊ぶ時。
森久保ォ!
自分はシンデレラガールズスターライトステージをやっているんですが、音ゲーとBluetoothの相性はもう最悪なのです。
デレステを始めた頃、仕事終わりに自分の車に戻ってひとプレイしてから帰ろうかなと思って起動したところ、リズムが全く取れなくなっていました。いや、今でもプロレベルをフルコンボできるかできないかの弱小プレイヤーなんですけれどそれにしても酷すぎる。音楽通りに押そうとすると半拍遅い。原因が分からなくて運営に問い合わせたりもしたのですがもちろん直るはずもなく、しばらく試行錯誤してようやく、Bluetoothの遅延がすべての元凶なのだと気づいたのでした。
これはカーステだけでなく、Bluetoothアダプタにイヤホンを接続した場合でも同じ症状でした。
こちらは畳の上で平気な顔してスケボーに乗る中居くん。
音ゲーのみならず、アクションゲームにしても何にしても、こちらのアクションに応じて音が出るものはBluetoothだと全てアウト。0.2秒くらいの微妙な遅延なんだけど、これが絶妙に気持ち悪い。
それが嫌なら有線でつなげと言うけれど、
こんなクソださいアダプタを噛ませないとならないなんて、もしもジョブズが生きていたら助走をつけて殴る、いや、多分こんなアイテムも華麗に紹介していたんだろうなあ……。
百歩譲ってLightningをイヤホンで埋めたっていい。遅延のほうが耐え難いわけで。だけどそうすると今度は電源に接続しながらのゲームができなくなるわけで、デレステやWorld of Tanks Blitzのような3Dをグリグリ動かす系の重いゲームで遊んでたらすぐに電池が切れてしまうこと請け合いです。
つまりイヤホンジャックを外したことで、
- Bluetoothで音楽を聞けば遅延で耐えられない
- 有線で繋げば充電しながら遊べないのですぐに電池が切れる
ことになり、一気にゲーム機としての絶たれてしまったわけですよ! この大問題をAppleの偉い人は分かっているのか!?
シャア「このスマートフォンにはイヤホンジャックがないな」
整備兵「あんなの飾りです! 偉い人には、それが分からんのです!」
分かれよ! 死活問題だろ!
日本でiPhoneが受けた理由の一つが、携帯電話でいながら高性能なゲーム機であるというところだと思うんですよ。日本はApp Storeの売上も高くて、さらに日本のユーザーに訴求するべくFeliCaを積んだりしたのに、一方でゲーム機としての性能をスポイルしてくるとは……。
というわけで今回のiPhone7は、iPhoneでゲームをする層からは不満のモデルになってしまうような気がします。
ジョブズが生きていたら7sの発表会では、
「one more thing」からの「イヤホンジャックの復活」が高らかに宣言されるだろうね。しれっとした顔で。そして会場は大喝采ですよ。
とりあえずAAC対応のアダプタを買ってみるか
TaoTronics Bluetooth 4.1ステレオイヤホン、マグネティックヘッドホン、 イヤーバッド イヤーフック付け、内蔵式マイク TT-BH07
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一応AACというコーデックに対応していれば多少は遅延が軽減されるらしい。それでも150ミリ秒、10フレーム。ゲームをするには厳しいかもしれない。さらに低遅延なaptXというコーデックもあるんだけど、iPhone7は対応していない模様。イヤホンジャックを削るぐらいなら、そのぐらい頑張れよな~。