こういう老後を送りたい
先週の土日はTUTAYAで借りてきたレンタルコミックに埋もれて終わった。30冊借りるとすごく安くなるからと頑張ったけど、ちょっと敬遠していた本にも手を出せて良かった。それと、レンタルコミックは古本を買うよりも、ちゃんと権利者にお金が行くのが良いね。
エヴァを復習したり闇金ウシジマくんを一気読みして殺伐となったりしたけど、今回借りてもっとも良かったのはこれ。
さんさん録 1〜2
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/03/11
- メディア: コミック
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こうの史代といえば『夕凪の街 桜の国』。確かに最高に面白いんだけど、楽しさの奥に潜む”重さ”に耐えかねて敬遠していた。だけどこの本を読むと、本来のこうの史代らしさはこっちじゃないのかと感じる。のんきで気のいい”普通の人”の極めて非ドラマチックな生活を綴るなかに、きめ細やかな愛情が込められている。
小市民としてつつましく生きる中で、どこかに幸せやドラマがまっているんだと教えてくれる作品だった。
札幌刑務所四泊五日
- 作者: 東直己
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/06/11
- メディア: 文庫
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名著『刑務所の中』の5番煎じぐらいに薄いけれど、題材がいいのでまあまあ面白く読めた。むしろその薄さをごまかすためのテクニックが見どころか。
どちらにしても刑務所はわりと楽しそうだ。積極的に犯罪を犯そうという気はないけど、この作者のように4泊5日ぐらいなら楽しいかもしれない。体験宿泊ツアーなんて企画したら意外と人気が出るのではないか。
(はてな年間100冊読書クラブ 188/229)