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待望の三作目

いや〜ホント、待ちに待っただけあって最高に面白かった。
 

秋期限定栗きんとん事件 上下


 

前作で「ふたりでいても小市民にはなれない」と決別を誓った小鳩君と小佐内さんは今作では別行動、しかもお互いに別のパートナーを見つけて青春を謳歌するのだが・・・。
 
春、夏と続いてこれが三作目になるんだけど、これまでの二作はこの「秋期限定」に続くための布石だった。これまで読んできたおかげで多分、小鳩君が小佐内さんを知っているように、小佐内さんが小鳩君を知っているように、読者である自分もふたりのことをよく知っている。
だからこそ、物語の展開にハラハラしつつも「彼女はけっしてそんなことはしない」とか「常吾朗ならきっとなんとかするはずだ」とか、信頼しつつ読み進めることができるし、その期待を100%受け止めてくれるストーリーが嬉しい。
 
春夏秋と続いた小市民シリーズもこれにて完結? 四季というのは冬もあってこそだし、残された短い時間をどう過ごすのか興味があるけれど、森見登美彦氏の言葉を引用するなら
「成就した恋ほど語るに値しないものはない」
ということかもしれない。どちらにしても続編が出るのはまだまだ先の話なので、米澤穂信の他の作品を読んでみようと思っている。
はてな年間100冊読書クラブ 193/229)

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