シタデルカラーで『パンデミック:クトゥルフの呼び声』を塗ってみた
市内にあるブックマーケットという古本屋は、ブックオフと違って適正な価格で引き取ってくれるので、本棚がいっぱいになってくると読まなくなった本を売りに行くんですが、先日行ったところボードゲームの取り扱いを始めていたので震えました。
ボードゲームは結構好きでポツポツと買っているんですが、ポツポツで済んでいるのは地元で買う店がないからで、やはりAmazonで見ても実感がわかないし、旅先で見ても「持って帰るには重いからなあ」と二の足を踏んでしまっていることに助けられているからであり、地元で豊富な品ぞろえがあって、しかも財布の中には古本を売ってゲットしたばかりのお金がある、ということで自制心が働くわけもなく、本と等価交換する形でボードゲームを持って帰ったのでした。
今回購入したのは、クトゥルフファンにはたまらないこれ。
パンデミック:クトゥルフの呼び声 (Pandemic: Reign Of Cthulhu) 日本語版 ボードゲーム
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2016/08/04
- メディア: おもちゃ&ホビー
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パンデミックも持っているのに買ってしまったというか、持っているからこそ買ってしまったというか、もともと面白いものにさらに萌える要素を加えたら面白くないわけがないですからねー。
早速開封してみたんですがマジで萌えます。
パンデミックは地球の全世界が舞台でしたが、クトゥルフ版なので当然ミスカトニック大学やインスマスが舞台となります。滾るwww
カードの絵柄も雰囲気たっぷりで楽しい。
ちょっと残念なのがフィギュアで、成型色がちょっと雰囲気に合わない。
ディティールは悪くないし、盤も駒もダークな色調だとゲームしにくいって理由かもしれないけど、これはちょっと味気ないので塗ってみることにしました。
シタデル塗りに挑戦
使ったのは最近流行の水性アクリル系塗料、シタデルカラーです。
60-22 シタデルカラー CITADEL BASE PAINT SET
- 出版社/メーカー: シタデル
- メディア: おもちゃ&ホビー
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匂いがない、隠蔽力が強い、筆塗りでもきれいに仕上がるという三拍子そろった塗料で、お値段は少し高いんですが注目が集まっている商品です。
本当はエアブラシを使って塗ればきれいに仕上がると分かっていても、準備や後片付けが面倒くさくて筆できれいに塗れないかとこれまで試行錯誤をしてこんな本も買ってみたんですが、
- 作者: 田中克自
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: 大型本
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やはりシンナーだと臭うと言われて途中で放り出してしまった機体も数知れず。
そんな中シタデルカラーは本当に無臭で、しかも水溶性なのでお手入れも水を含ませたティッシュで筆を拭いて完了、パレットもレンジシートやアルミホイルで使い捨てにすれば良いので楽勝。一日に一時間ずつでも着実に作業できるのは、社会人モデラーにとって福音と言っても良いレベル。
とりあえず塗ってみた
そんな感じでベタベタと塗ってみたのがこちら。
洗剤で洗ってプライマーを塗ったら、最初ははみ出しを気にせず成型色を覆い隠すようにベースを塗っていきます。シタデルカラーのベースはどんなに薄い色でも透けないので、あとからいくらでも修正できます。めっちゃ楽。
その後はシェイドというサラサラの塗料を使ってスミ入れをするんですが、これには一つ注意が必要です。
- 出版社/メーカー: Games Workshop
- メディア: おもちゃ&ホビー
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普通スミ入れというとしゃばしゃばにしたエナメル塗料を使うので、失敗してもいくらでもシンナーで拭き取ってやり直せるのですが、シタデルは一度乾くと拭き取りできないので、失敗したら最初からやり直しになってしまいます。なので、慣れないうちは普通にエナメルを使ったほうがいいかもしれません。
60-25 シタデルカラー CITADEL LAYER PAINT SET
- 出版社/メーカー: ゲームズワークショップ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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さらに明るくしたい部分にレイヤーという塗料を塗っていきます。これはベースに比べて明るい色で、隠蔽力が低く下地の色が透けるようになっており、重ね塗りをすることで色に表情をつけることができます。
ちなみにもう一つ、ドライというドライブラシ専用の塗料もあるのですが、
60-24 シタデルカラー CITADEL DRY PAINT SET
- 出版社/メーカー: ゲームズワークショップ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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これはいまいち使い所がわからず。プリンのような固体なので、ベットリついてしまうかカサついて微かにしかつかないかのどちらかで、それだったら普通の塗料でカスレさせたほうがコントロールしやすいように思いました。
ハンター
テストプレイでは最強だったハンターさん。
胸元がセクシーなところがお気に入り。
記者
記者は色白なので、ハンターとは違う組み合わせで肌を塗っています。混色というよりも、ベースとレイヤー、シェイドの組み合わせで発現される色を突き詰めていくようなイメージです。
プレイヤーキャラクターには色々な能力があるのですが、狂気状態になるとまた違った能力になるというのが面白いところ。記者はバスで移動するのが得意なんですが、これが狂気状態になるとバスに乗ることさえできなくなって、一体どんなトラウマがあったのか、と想像させられます。
探偵
全員の肌の色のバリエーションをつけるため、あえてカードイラストとは変えて、赤銅色に日焼けした老探偵(元刑事)という設定に塗ってみました。
シタデル塗りは楽しい
こんな感じで、ぺとぺと塗るだけでそこそこの出来になるので非常に楽しかったです。ただ、惜しむらくはゲームのコマなので小さすぎ、細かい部分まで塗ることが出来なかったこと。次はもうちょっと大きいものを塗ってみようかな。