セイコー ロードマチック 5601-9000
時計は増殖する
ヤフオクでとあるものを探していたら、今のシステムって関連商品が出るんですね! うっかり入札してしまいました(*_*)
絹目の文字盤が最高! 完全に一目惚れでした。
うちのロードマーベルはサンレイ模様と言って中心から外側に細い線が走っていますが、ロードマチックは縦横に細い線が彫り込まれていて、文字通り絹織物のような柔らかで和風な印象を与えてくれます。
アラビア文字のインデックスは安っぽいような気がしてあまり好きじゃない(ミリタリーは別)んですが、ロードマチックの場合はこれが印刷じゃなくてアップライトなんですよね~。ここもポイント。だんぜん高級に見えるし、視認性も違ってきます。
植字ではなさそうなので、絹目模様を入れた鉄板に裏からプレスして、表面に塗装しているのでしょうか。書体のヒゲがシャープで、上品な雰囲気が出ています。
ロードマチックとは
1966年にセイコーから発売されたビジネスマンウォッチで、軽量薄型で日常生活防水と耐衝撃を備えた実用モデルとのことです。6振動のロービートで自動巻きです。
当時の定価は13、000円と、準高級機であるロードマーベルと変わらないのがちょっと面白い。手巻きで10振動のロードマーベルと、実用品だけど機能満載のロードマチックという位置づけなんでしょうかね。
デイデイトのありなし
ロードマチックにはデイデイト表示のものもあるんですが、あえて日付表示なしの56LMAというモデルを選びました。このデザインだと、日付表示がない方がシンプルで良さそうに思えます。
日付表示があったほうが便利! という場面も結構あるのですが、この時計は日付調整の部品が壊れやすく、調整できない時間帯にいじって壊してしまうケースが多いそうなので、元々ついていないほうが長持ちするかもしれません。
ワンピースケース
ロードマチックは普通の時計と違って、裏蓋がありません。( ゚д゚ )ガーン。裏スケマニアのオレ涙目。その代わりに湿気には強く、比較的状態が良い個体が多いそうです。今回手に入れたロードマチックも日差+10秒程度と、なかなかの精度。
風防側から取り外せという注意書きがあるとおり、専門の工具がなければ開くことができません。メカを見ることさえも許されないとは…。
とはいえ、いかにねじ込み式の蓋があってもパッキンで防いでも、腕と密着していればわずかな湿気でも侵入してしまう可能性があるし、ましてや経年劣化することを考えたら裏蓋がない方が有利です。やはりこれは実用品…!
ロードマーベルはデリケートなので冬場しか使えないと思っていたんですが、これだったら夏でも使えるかな? 夏用の革ベルトを用意しないとならないなあ。