3日目その3 〜踊り食い〜

川下りを終えて我々は汝矣(ヨイド)島にたどり着きました。事前情報によるとこの島は『国会議事堂やテレビ局、63シティービルなどが集まる経済文化の中心地で、”韓国のマンハッタン”と呼ばれている』そうなので、ここでお昼を食べようと思っていたのですが、
全然店がない。あるのは不動産屋ばかり。なぜ。
 
しばらく歩いて1階に飲食店が集まっている雑居ビルを一件見つけました。どの店がいいのかな〜と見ていたら、水槽を置いてあるお店を発見! こ、これはサンナクチを食べるチャーンス♪ 入り口から顔を覗かせて
サンナクチ、イッソヨ?」
と訪ねると、
「イッソヨイッソヨ」
2つ返事が戻ってきたので入店。シーズンは11月ぐらいだと聞いていたので、今回の旅で食べれるとは思ってなかったんだよね〜。ビールとキムチをつまみながら待つこと数分、
 

 
うにょうにょにょ〜、動いてる〜。そう、サンナクチとは「タコの刺身」のこと。口に入れると舌の上で動く動く。吸盤が引っついて大変なんじゃ?と思ったけど意外と食べやすいのは、ゴマ油をつけて潤滑油になってるからかも。
タコもおいしいけど副菜が特においしいお店でした。シメジの炒めものや海老の甘辛炒め、ゼンマイの煮つけなどはおいしすぎてお代わりまで持ってきてもらう始末。しかもこれだけ食べても副菜の値段はいただきませんという韓国的サービス精神は貫かれているのだからすごいです。さらに我々があんまりおいしく食べているせいか、タコの口をタコ墨で煮たものをサービスで出してくれる始末。すごい、すごいっすよ〜。
お店のおばさんも日本人には慣れていないみたいだったけど、
「タコは2匹使ってるのよ」
とか、
「いまそこの台所で切ってきたばかりだから」
とか、言葉は通じないけど身振り手振りで丁寧に説明してくれて、もてなしの気持ちがとても嬉しかったです。
 

韓国語で書くと수라한정식であってるのかな? スラ韓定食って読むっぽい。
駅から結構遠いので不便ではあるけれど、料理の腕は超一品でした。普通の定食屋の風情を見せているくせに、羊の皮をかぶった狼というところでしょうか(違う)
 
ヨイナル駅から地下鉄に乗りこみソウル駅へと進みます。次も韓国名物を攻めるぞ!