歯医者

 左下の親知らずが生えかけてきているようなので歯医者に行ったら「親知らずはまだだけど虫歯がいっぱいあるから、しばらく通いなさい」とのこと。これはやぶへびと言えばいいのかひょうたんから駒と言えばいいのか。
 歯磨きは苦手なのだけど幸い(?)歯医者で治療されることは嫌いじゃないので良いのだが、ちゃんと磨けてない歯を見られてなじられるのは結構こたえる。前に行ってた歯医者でも、親知らず(右下)を抜いた後で歯石を取ったり歯茎の状態を見てもらったりしてたんだけど、やっぱり歯磨きがちゃんとできてないことを毎回言われれのが嫌で行かなくなってしまった。ああ、悪循環。
 これを機会に音波歯ブラシでも買おうかな。それとも右手で歯を磨きながら左手で本を読む悪癖を直すべきだろうか。
 
 ところで、最近読んで面白かった本がコレ

 安土桃山時代における明と日本の貿易が事細かに描かれている。遣明使や倭寇のあり方について、日本史で習ったこととはがらりと違ったイメージで語られているのが興味深かった。主人公が魅力に乏しいのはこの作品のコンセプトが「架空の人物の目を通じて当時の風俗を語る」なので仕方がないと思うのだが、秘密兵器が最後の最後まで使われないのは残念。歴史小説がどこまで史実を追求していいものかは分からないけど、この小説では史実にとらわれ過ぎている印象が強くて消化不良気味ではある。
 それでも今回初めて陳舜臣の本を読んでみて、他の著作も読んでみたい!と思うには十分な作品だったので★4つ。あとがきを読むとここから時代を下って17世紀の話で「風よ雲よ」「旋風に告げよ」という台湾独立を描いた本があるそうなので、今度はそちらも読んでみようと思っている。
 
 最近読むものといえばマンガかネット上の文章ばかりになっているので、今年はきちんと本を読もうと決めた。週に1冊は読めればいいと思ってるけど、果たしてどうなることやら。最低でも月に1冊読めばいいかな。