函館で一番意識が高いラーメン屋と言えば『まんまるてい』
いらすとやさんの新作イラスト「意識の高いラーメンのイラスト」を見たんですが、
普通に既視感があって笑いました。というのも、よく食べに行く『まんまるてい』のラーメンに瓜二つなのです。
こちらは『○得醤油ラーメン』といって、通常のラーメンに煮卵とチャーシュー1枚が追加されたもの。なのでそれを器から取り除いた姿を想像してもらえると意識の高さが伝わると思われます。
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意識の高さは見た目だけじゃない
『まんまるてい』のラーメンの凄いところは見た目だけじゃなくて、スープに尋常じゃないこだわりがあるところ。一口飲むとその、一切雑味がない澄み切った味わいに驚くはず。極限まで研ぎ澄まされた出汁の味わいは、ラーメンというよりも和食の域と言ってもいいぐらいです。
そういえば、スープというと例えばコーンスープやコンソメスープなんかは、もちろん全部飲み干すものです。だけど一般的にラーメンのスープというのは飲めないもので、飲み干そうなら高血圧に苦しむこと確実なわけです。そういう意味ではラーメンのスープはむしろ”つけダレ”と言ってもいいわけなんですよね。
ところがこの『まんまるてい』のスープは、普通に全部飲み干せてしまうから凄い。食べて帰ってから喉が乾きまくるということもないし、自然に飲めてしまう。普通のラーメン屋さんに行った後は脂が喉にへばり付いて咳き込んだりするんですが、そんなことも全くなし。なんというか、体にいい原料だけを使って体が必要とする成分で作られているから、体が求める味になっているんじゃないか、そんなことを思わされる旨さです。
何味がオススメか
意識が高いとは言え、メニューは普通に塩・醤油・味噌もあるし、前述の通りおとくな○得セットもあるので心配はご無用。さらにつけめんもあるし、つけめんのタレを使った”別味”というのもあります。あまつさえ平日限定メニューもあったりして、迷いに迷ってしまうんですよね。何を注文するのがベストなのか、もう10回以上通っている自分でも常に迷いながら注文しています。
究極を味わいたいならオススメはもちろん”塩”
塩はもちろん超特級品です。パーフェクトな出汁のバランスを崩さない絶妙な量の塩を加えて完成させた、究極のラーメン。
しかし、ハイブロウ過ぎて一般的にオススメできないというのも事実。ジャンクフード漬けで舌が馬鹿になった人にはこの繊細な味が感じられないかもしれないし、自分も一度体調が悪い時に注文して、全く鼻が効かなくて味がわからなかったことがあります。それと、その繊細さ故に、真の実力を発揮できるのは一口目だけで、ふた口目以降は舌がスープの味に慣れてしまって一口目の感動を下回ってしまう。スープの熱さや麺を味わううちに舌の感覚は微妙に鈍麻し、もはやこの芸術品のようなラーメンを100%満足に味わうことができないんですよね。
なので塩ラーメンは一口目が命で、レンゲですすってその奥深き気品のある風味を楽しんだならば、あとはスルスルっと麺ののどごしの良さを活かして一気に食べてしまうのがいいんじゃないかなあ、などと思っています。
一点の隙もない最強ラーメン、それが”醤油”
なので最近は少し日和ってしまって、先程の画像のようにこのごろはもっぱら醤油ラーメンを注文しています。
醤油は分かりやすい味なので塩に比べて意識の高さで劣る感じがしますが、総合力ではこちらが上かも。最初から最後まで、熱々から温くなるまでずっと美味しいのはやはり醤油が味を際立たせているおかげかな、と思います。
平日限定ラーメンが”熱い”
というわけで最初に食べるときのオススメは醤油ラーメンなんですが、二度目に食べていただきたいのが平日限定メニューの『焼干し中華そば』と『追いじゃけ中華そば』だったりします。
これが『焼干し中華そば』だ!!!
見た目的にはノーマルの醤油ラーメンと変わりませんが、むつ湾の”ひらこ”を使った炭火焼干しで追い出汁を取ったために、さらに風味が濃厚でハッキリとして感動的に美味しい。これを食べるために、休日出勤の振替があって平日が休みの日には狙ってお店を訪ねることにしてます。
スープを完飲していくと丼の底に出汁の殻が残っているんですが、そいつをレンゲで掬って噛みしめると、わずかに柚子の香りが漂ってくるのです。これはもしや、”焼干しで追い出しをしている”とだけ書いてあるのにも関わらず、それ以上の工夫を仕掛けてきている……!?
店舗の外観はこんな感じでこじんまりとしていますが、この中ではラーメンの奥深い世界が待っているのです。
駐車場の位置が特殊で、店の前に停めることになるのですが店の直前は奥のアパートへの通路になるので、なるべく歩道に寄せつつ車一台分が通れるスペースを確保する必要があります。気をつけるのはそのぐらいかな。
意識が高いのはラーメンだけで、店主もその奥さん(?)も穏やかで「高菜食べてしまったんですかっ!?」などとは言い出さないタイプなので安心して食べに行ってくださいw