稚内に行ってきました
またまた出張で。今年は出張づいてていいなあ。
ただ、普段は会社のお金で知らない土地を尋ねるのが楽しくてウキウキ気分で出発するんだけど、今回ばかりははちょっと別。というのも目的地まで列車で片道10時間もかかってしまうから! 10時間って! 下手したらヨーロッパまで行けちゃうぜ!!
なにせGoogle先生にお伺いを立てたところ、
「羽田まで飛んで稚内行きに乗り換えればいいじゃんwww」
と御宣託を下さるぐらい。うひー。
もちろんそんなセレブレティな交通費は出ないので電車で行くしか選択肢は無いのだけれど、北の最南端と最北端はこれほどまでに遠いのかと、北海道の広さを改めて思い知らされました。
出発
函館から札幌までのスーパー北斗は極めて快調。自分は振り子特急で酔わない体質なので、まずはとっぷりと読書にふけることに。
笑わない数学者
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/07/15
- メディア: 文庫
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オリオン座の謎が早めに解けてしまったので(イリュージョンの基本だよね〜)かなり初期のうちに犯人が分かっていたけど、森博嗣作品はミステリ部分よりも独特の台詞回しが好きだったりするので問題なし。意味なしジョークはたまに自分も使いますw
アホウドリの糞でできた国―ナウル共和国物語
- 作者: 古田靖,寄藤文平
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: 単行本
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島が丸ごと燐鉱石で出来ているというナウル島。その輸出に頼って島民たちはまったく働かずにだらだらと暮らしている夢のような島だったのだが、ついに燐鉱石が枯渇してしまってさあどうしよう、というよくできたSF小説のようで現実の物語を、かわいいイラストともに語っている。
内容は薄いけれど理想の孤島に思いを馳せるには十分。枯渇前のナウル島を支配したかったなあ。
乗換
札幌で特急サロベツに乗り換え。1時間しかないので出歩くこともできず、駅構内にあるロッテリアで絶品チーズバーガーを食べた。まあまあおいしい。
札幌までの行程で読書ゲージを使い果たしたので、稚内までの車内ではこのために借りてきた『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』をプレイした。
真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)
- 出版社/メーカー: アトラス
- 発売日: 2009/10/08
- メディア: Video Game
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これは合体に使ってしまった仲魔も後から自由に呼び出せるし、敵の弱点も常に表示されるしで至れり尽くせり。楽しいという言葉の中に「楽」が入っているのがよくわかる。楽だと楽しい。
今回の旅の中でのプレイ時間はなんと20時間! どれだけ過酷な旅だったのかこれだけ見ても分かるというw
トラブルは突然に
悠々とDSで遊んでいると突然、列車が急ブレーキをかけた。
車内に鳴り響く警笛。
それに続く「どん!」という鈍い衝撃。
しかし列車は止まらない。ブレーキをかけたまま進み続ける列車の下側から「カンカンカンカン」と固いものが車体に当たる音が。
はい、これは鹿ですね。
3日に一本くらいは鹿をはねるのが道北・道東を走る列車の定期イベントなのでそれはそれでいいんですが、
「このあたりはヒグマの出没する地域ですので、最寄りの駅から猟銃を持った職員が来るまで鹿の撤去作業が出来ません」
というアナウンスにはびっくり。ただでさえ時間がかかるのに、さらに一時間遅れになってしまいましたとさ。
地元の人は
「鹿だからシカたない」
とか、
「鹿肉を配ればいいのに」
などと鹿ジョークを飛ばす余裕があるのですが、余裕が無いのが我がニンテンドーDSの電池残量。鹿撤去が行われる前に赤ランプが点滅して万事休すか!? と思ったら、足元にコンセントが。
これは掃除用?とも思ったのですが、どの席にもついているので旅客用だと都合よく解釈し、ありがたく拝借してDSとiPhoneを充電させました。
特急サロベツは時間が長いからついているのかも。帰りのスーパー宗谷にはコンセントがついてなかったし。
稚内到着
そんなトラブルがあったせいで稚内の寂れた駅についたのは、日がとっぷりと暮れた頃でした。「旅館さいはて」の看板がさらなる最果て感を醸し出しています。
ホテルに荷物をおいておいしいものでも食べようと繰り出しました。稚内では今、市をあげて「ネオつくね」を新名物として売りだそうとしているというので、早速それを求めて夜の街をさまよい歩きました。
車屋・源氏
しかしまあまあ。食感はふわふわというよりもっさりで、うーん。でもウニ丼3000円とかいくら丼2000円とかを出す気持ちは到底無いので、安くて名物が食べられるなら、という意味ではいいのかもね。
- ジャンル:魚介料理・海鮮料理
- 住所: 稚内市中央2-8-22
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- (写真提供:aaa8993)
米風亭
ビールを飲んで体が冷えたので、向かいの飲み屋さんで熱燗と焼き鳥をいただく。焼き鳥は可もなく不可もなくだったけど、突き出しが豊富で美味しかった。
つくねはやっぱり普通の店で食べるともさもさだなあ。また生つくねが食べたい。こうなれば自分で作るしか無いか。
飲んで帰ってDSで遊んで就寝。
一日目はほとんど移動で潰れてしまった。とはいえ翌日は仕事。
はたして稚内をどれだけ楽しめるのだろうか。刮目して次回の更新を待て!