好きになること。愛すること。

気軽に手にとった本に、自分の足元を揺さぶられてしまった。

草食系男子の恋愛学

草食系男子の恋愛学

思いがけず恥ずかしいタイトルだけど、「何かを好きになるとはどういうことか」というすごく初歩的な、根源的な問いに胸をつかれてしまったので仕方ない。
その答えはどこにでもあって難しい問題ではないけれど、思えば自分が本気で何かを好きになったことがあるんだろうか、と思い悩んだ。まあ、無いことは無いけど。表情、声、しぐさ。一挙手一投足をビデオテープのように頭の中で再生するような。
ガツガツと欲望のままに貪り食う肉食動物ではなく、寄り添って一緒に草を食む草食動物のように生きようという作者からのメッセージに深く共感した。
はてな年間100冊読書クラブ 150/200)
 
これで50冊。振り返ってみると10冊に1冊以上は面白かった本にあたっているので、手当たり次第に読んだわりに打率は悪くない。微妙な本ばっかり読んでいたように感じたのは気のせいだった。前半戦ベスト1は間違いなく『ゴールデンスランバー』で、次点が『黒と茶の幻想』と『乳と卵』かな。
そろそろ古処誠二森見登美彦を読もう。あと銀河英雄伝説も。スカイクロラを読み直すのは来年でいいか。