新時代の可能性

買わされた感もあったけど、買って正解。

スカイ・クロラ イノセン・テイセス

スカイ・クロラ イノセン・テイセス

ヌンチャクを操縦桿に見立てたのはうまい。コントローラーがスロットルで、引き上げると加速するってのも雰囲気出てる。表記ひとつひとつに森博嗣らしさが出てるのも良い。
 
Wiiのコントローラーで精密射撃は無理だろ、ミサイル無いし、と思っていたのだけど、今作の特徴である『タクティカル・マヌーヴァ・システム』のおかげで爽快感抜群の空戦を楽しめた。ゲージをためて超機動によって相手の背後を取る、ただそれだけのシステムなんだけど、うまいこといいとこどりができているなと感心。
草薙水素みたいに空を飛びたいって思っても、そんな超絶技巧は普通無理。それを解決しようと難易度を下げると作業ゲーになっちゃうんだけど、これだと緊張感を保ちつつギリギリの戦いができる。斬新だ。
 
これからのゲームはこういう方向性で進んでいくのではないかと思っていたので、こういうのが出てきてうれしい。PS3あたりのゲームは、進化といってもマニアしか楽しめない高難易度になるか、マニアしか喜ばない高画質になるものばかりだ。
それよりも今作のように、CPUが敵でありつつユーザーに爽快感を与える手助けをする、というのは人間とマシンの関係として、より成熟したものに思える。
 
機体のバリエーションがマニアックなのも良いね。串型双発機とか相当イカしてる。ジェット推進が発明されていなければ・・・というif設定、スカイ・クロラの真骨頂がここにもいかされている、という感じ。映画版より原作の良さが出ていると思う。
難易度を変えてやり直しているせいでまだミッション5までしか進んでないけど、相当長く楽しめそうな気がする。