女神のガイドライン
狼と香辛料
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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- 唐突に登場する
- 妙な言葉づかいをする
- 社会の一般常識にかけている
- 超自然的な能力を持っている
- 最初から主人公に気を許している
古今東西ヒロインが女神という小説/コミックは良くあるけれど、おおむねこんな感じの特徴を持っている。かんなぎやベルダンディや、女神じゃないけどインデックスやラムちゃんもこのテンプレートにおさまらないだろうか。
というわけで「なるほど、ベタ萌え路線ね」と思いながら読み進めて行ったんだけど、話が進むにつれそこまで簡単な本ではないということに気づいてきた。
まず第一に、主人公がしっかりと描かれている。行商人という職業を、行商人であれば気にすること、行商人であれば常識なこと、行商人ならではのテクニックを通じ、ありありと表現していて骨太な印象を受けた。
第二に、アメとムチの使い分けが非常にうまい。危機が襲いかかってくる不安と、それを乗り越えたときの喜びがメリハリ良くかき分けられていて爽快だった。
最近は意識してラノベを読むようにしているんだけど、今作のように単にだファンタジーであるだけではなく基本となるストーリーがしっかりしているものを読むと気持ちがいい。このシリーズは続けて読んでいこう。
(はてな年間100冊読書クラブ 185/229)
東京に原発を!
- 作者: 広瀬隆
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1986/08
- メディア: 文庫
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個人的にもそろそろ風力や太陽光発電にシフトしていく時期だと思っているが、エコな発電システムは核施設に比べて金にならないのが問題だ。金にならないから誰も推進しようとしないという。核施設は儲かるからな。
原発からエコ発電へのシフトについてはスラッシュドットでの議論が面白い。
太陽光発電の普及の思わぬリスク | スラド ハードウェア
コスト面から太陽光発電が現実的になってくると、原発推進派の言い分が屁理屈にしか聞こえなくなってきている。大間原発では2012年からMOX燃料を使った原子力発電をスタートさせると言っているが、同じ費用をかけて太陽光発電を促進した方がどれだけ役に立つか分からない。
残念ながら世界の潮流は反原発とはならず、当時原子力撤廃を打ち立てていたドイツ、スウェーデン、イタリアなども現在では原子力発電を推進している状況にあるわけだが、このことについて筆者はどう考えているのか知りたいところだ。
(はてな年間100冊読書クラブ 186/229)