1日目その3 〜夜のソウルへ〜

ホテルに荷物を置いて、いざ東大門へ。
地下鉄で行ってもよかったんだけど、あれほど蒸し暑かった空気が日没とともにさわやかになりつつあったので、せっかくなので歩いていくことにしました。涼みながらブラブラと、乙支路3街の駅から北上してみます。
それにしてもゴミが多いなぁ。わりと大きい通りを通っているはずなのに、ペットボトルやら紙くずやらがゴロゴロと転がっている。匂いもそうだけど、清潔感の感覚が日本人とは全く違うみたいです。きれい好きの人はいけないだろうな〜。
 
どんどん歩いていくと清渓川にぶつかります。この川は元々高速道路だったのを、取り壊して暗渠になっていた川を復活させたものだと、人力検索で教えてもらいました(URL)。川の両端が広場になっていて、たくさんのソウル市民が涼みにきています。町の中心部なのに見晴らしが良いおかげで、両側のビルのネオンが映えてなかなかいい雰囲気。
 
今度はここから川沿いに進んで東大門を目指します。夜でも韓国は(大通りだからかもしれないけど)結構平和な雰囲気ですね。リラックスしてへべれけになっている人も多かったです。
東大門のあたりは屋台がびっしりと軒を並べています。大きなビルの前の広場ではダンスコンテストが行われていたりして、"眠らない街"としての勢いをビンビンと感じます。
それにしても人、人、人。人口密度がものすごい。こちらの人は人との距離が近くても平気なのか、肩とか体が触れ合っても平気なのね。屋台にならぶ商品はたいしたことはないんだけど、とにかく人の量がすごかった。
 
串に刺したメロン(1,000ウォン)を齧りながら、どこか一杯飲めるところは無いかなと物色するも、見た目が日本人だとわかるのか日本語で客引きされてちょっと引く。
「お客さん、どんだけ〜」
とか、もう。せっかく外国にきたんだから、もっと韓国風情にあふれているところにいきたい。
 
そんなわけで地下鉄に乗って乙支路3街へと戻ったら、地下鉄の出口にちょうどいい感じの飲み屋があったので立ち寄ってみました。
「アニョハセヨ〜」
と声をかけて入店。席に着いて
「トゥル、メッチュジュセヨ〜(2つ、ビール下さい)」
と注文を出して早くも楽勝モード。ふふふ。食べ物系だけを重点的に勉強した成果が今!現れたね。
ビールとつきだし(謎のスナック菓子)をつなみながら、余裕の空気で壁にかかっているメニューの解読を試みる。だけど、
全然わからない・・・。
手元の韓国語マニュアルの例文に乗っているような食べ物が、全然無いのです。一転してピンチに襲われて戸惑っていると、店主がやってきて何やら、
「これがうちのおすすめなのでこれを食え」
みたいなことを(もちろん韓国語で)言う。勧められるままにそのメニューを注文。しばらくして出てきたのは、

山盛りのチキンのから揚げでしたー! 全然韓国じゃないし(笑)
だけど衣がぱりっぱりで中がジューシーで、これがめちゃ旨い。二人で競うようにもりもり食べてたったの2万ウォン=2,000円強。サラダとキムチもついてこの値段とは、檄安です。
隣ではサラリーマンの集団が騒いでいて、韓国の普通の居酒屋の雰囲気も味わえて楽しかった。

次の朝看板を見直したら、ハングルで「パレンティナ チキン」って書いてありました。なるほど、チキンは当て字だったのか。読めなかったのも当然でした。
 
お酒も入ったし、ホテルに戻って就寝。
一日目からいきなり疲れてしまったけど、ここまでは前哨戦、明日からがいよいよ韓国旅行の本番なのだ! 頑張るぞ、おー!
 
<つづく>