意外と安心
冒頭のあまりの勢いにちょっと引き気味だったのですが、読み終わってみればしっとりとした余韻に満ちたお話でした。
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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ただ実際のところ"七人"が指すのが優奈の上を通り過ぎて言った男たちではなく、七竈の祖父と母、桂夫妻、田中夫妻、そして乃木阪れなの七人ではないのかとも考えられます。むしろその方が「可愛そうな」という表現がしっくりとくるのではないでしょうか*1。
重いテーマを微妙にコミカルさを交えて描くテクニックが素晴らしかったです。第60回日本推理作家協会賞を受賞した赤朽葉家の伝説も読んでみたいな〜。
10/100