iPhoneとW-ZERO3と

 見た目W-ZERO3と変わらんね。ディスプレイを限りなく広くしようと思うと必然的に同じ外見になるんだろう。Mac OSが入るというので多少期待してたら、ソフトの追加インストールができないらしい。残念、というか確かに"携帯電話"として考えたらそっちが普通なんだけど。とりあえずW-ZERO3[es]iPhoneを比べてみよう。

スペック W-ZERO3 [es] iPhone
本体サイズ(mm) 70×130×26 56×135×21 61×115×11
重量 220g 175g 135g
画面サイズ 3.7インチ 2.8インチ 3.5インチ
連続通話時間 5時間 7時間 5時間
メモリ miniSD miniSD 内蔵4GB*1
通信 PHS PHS GSM
Wi-Fi -
BrueTooth - -
キーボード -
価格 44,800円 19,800円 約60,000円

 大きさを比べてみて一番顕著なのが厚さ。W-ZERO3の半分以下。キーボード分薄くしたとしても薄い。タッチパネルがあるからキーボードがいらないとは口が裂けても言えないけれど、これだけ薄くなるなら、とも思う。でも平面ではW-ZERO3とほとんど変わらない大きさなので、ケータイとして持ち歩く際の不便さはおなじくらいだろう。
 iPhoneの内蔵メモリは4GBと、追加のメモリーカードが使えないのなら少しさみしい容量だ。+10,000円で8GBのを選んでおきたい気持ちになる。いま使っているRio Carbonは6GBだけど、音楽だけでほぼいっぱいになっているのが現状だ。多少整理したとしてもここに画像や動画を入れるとなると8GBでも不安ではないか。対してW-ZERO3miniSDカードだが、いまや2GBが4,000円程度とかなりの価格破壊が進んでいるので、その気になれば好きなだけ買い足して、状況に応じて差し替えることも可能だ。実際は面倒くさくてそんなことしないけどw
 日本に導入される際には3Gに対応しているだろうから通信速度に関しては完敗だけど、それ以上にBlueToothが標準装備なのはうらやましい。W-ZERO3の平型端子では、面倒くさくてイヤホンをつける気になかなかならない。音楽を聴かせるにはやはりワイヤレスのヘッドフォンは必須だと思う。
 キーボードが無くてどれだけ使い勝手がいいのかは未知数だけど、個人的には必須の装備だと思っている。「無い」のと「あって、いざという時に使える」のは雲泥の差だから。慣れればほぼブラインドタッチで入力できるし、エミュレーターだってキーボード無しには使えない。ま、これはあくまでもPDAじゃなくて「音楽プレイヤー付き携帯電話」だと割り切ってしまえばそれだけなんですが。
 
 こうやって比べてみるとAppleのブランド力の強さを思い知らされる。というのは、iPhoneでできることはほぼ一年前に出たW-ZERO3でも実現できてしまうにも関わらず、それがWillcomではなくAppleから出るというだけでこれだけ騒がれるのだからうらやましい。価格とか性能とかは物を買う時の基準としては低い位置にあるものなのだと改めて思い知らされました。
 そんなわけで個人的には興味はあるけど特に欲しいとは思わない感じです。(既存のもの×既存のもの=前からある物)ではワクワクさを感じない。やっぱりソフトウェアを自由に入れたりできないのは痛いよな。WindowsMobileに慣れてしまって、普通の携帯電話がおもちゃっぽく思える病にかかった自分には物足りなく感じてしまいます。これだったら100ドルPCの方がよっぽど欲しいかな。例の糸巻き式発電機も含めて。

*1:または8GB