住宅展示場に行くぞ! 番外編 〜某ビルダー〜

土屋ホームに続いて行ってきたのは市内某ビルダー。ここは本当に小さい会社で、職場の先輩からの紹介で行ってみたので特に名を秘す。

実は家を建てるにあたって、この小さな工務店が本命だった。

小規模だけど小さいということは利益率も大手よりは抑えめだろうし、他社からいろんな話を聞いて総合的な要望をここに伝えて良い家を作ろうと考えていたのだった。

一応、パナソニックビルダーズグループに所属していて、工法としてはテクノビームという鉄骨と木を組み合わせた梁を使っていることが特徴だという。

panasonic.co.jp


ただ、小所帯すぎて日曜日に打ち合わせに行くと会社に誰もおらず、設計士さんがセブンイレブンでコーヒーを買って持ってきてくれたり、なんだか余計に気を使ってしまった。

社長は一人でいろんな現場を飛び回っていて打ち合わせの時間も取れず、競合他社がガンガンとプランを提案してくるなか、やっぱりちょっと、置いてけぼりになった感はあった。

設計士の人と打ち合わせした後で完成展示会に行くと社長が受付をしていたりして、そのうちに「こんな一人親方みたいなところに頼んでちゃんと監理できるのか」という不安がメキメキと湧いてしまい、ほとんど気持ちがなくなってしまってしまった。


でも設計士さんの腕は確かで、この前作った(マイホームビルダーを買ってみた - 鵜の目鷹の目)L字型のプランを見せたらサラサラとこんな感じに書き直してくれた。

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やだ、すごくプロっぽい……。

会社お抱えの設計士よりも、自分で事務所を持っているような設計士の方が実力が高いんだろうか。このスケッチは相当参考になった。

L字型で南側の妻部にロフトを作り、東西の棟は屋根を下げて下にバルコニーを作るイメージ。結局最後までこれに引っ張られたなあ。



他社との打ち合わせの内容が詰められていく中、半分忘れた頃になって間取りの案がメールで届いた。2階リビングでロフトがあって、できたらロフトの横から屋上に出られたらいいな〜、みたいなことを伝えていたんだけど、

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何だろうこのセンスのなさは。屋根を切り欠くのはいいけど、よりによって一番外から見えるところを削ったので死ぬほどカッコ悪い。当初のデザイン案はどこへ行ったのか。


そこで、3Dマイホームデザイナーを駆使してアイデアをぶつけてみた。

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基本的な間取りは参考にさせてもらって、屋根を切り欠くのはカッコ悪いから片流れと陸屋根の組み合わせにする。片流れの棟側にはハイサイドライトがあってリビングを明るく照らし、ロフトはアトリエの上部に作ってみるのはどうか、と。

あとはどんどん夢を詰め込んで、リビングの片隅に水槽室を作って水槽が見えるようにするなど、ドリームプランに仕上げてみた。3Dマイホームデザイナーがあると、口で伝えるよりも率直にイメージが伝わるので良い。

3Dマイホームデザイナー12 オフィシャルガイドブック付

3Dマイホームデザイナー12 オフィシャルガイドブック付

それを受けて次の打ち合わせで出てきたプランがこちら。

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建築基準法的にロフトは傾斜屋根の下に置かなければならないのでズラしたのと、バルコニーを強度的な問題で減らしたぐらい。あとはほとんどそのまま自分が書いたものとそっくり瓜二つになった。

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間取りでギョッとしたのが、ロフトに関しては建築確認後に2期工事で取り付けるという話になったこと。それって、違法とは言わないけど限りなくグレーに近いよねえ。

価格は40坪で約3,000万円と、土屋ホームよりは安いけど、安すぎるということもない微妙な金額。この差額で土屋ホームにしない理由がなかったりする。

というのも、土屋ホームで入れている24時間冷暖房システムはパナソニック製だったので、パナ系列のこの工務店でも導入できるんじゃないかと尋ねてみたら、本部から「気密性が確保できないから無理」との指示があったというのだ。

この点からでも、土屋ホームがそんじょそこらのハウスメーカーでは真似ができない断熱性を確保しているというのがわかり、相当株が上がった。


こうやって打ち合わせを重ねていくにつれ、自分的に家を建てるにあたって何を重視しているのかがだんだん分かってきた。それは、他にはないセールスポイント。なぜその会社を選んだのか、と聞かれて、これこれこういう理由だからだ、と自信を持って答えられる「ウリ」が必要なのだと分かってきた。

工務店はテクノビームで丈夫な家を作るというけど、その他のウリがよく分からない。一条工務店みたいな絶対的な価値観や、土屋ホームみたいな断熱性への執着心みたいなものが無いので、いまいち響いてこない。自慢の丈夫さだって、今の家の作りだったら大差ないような気もするし。

普通に良い家を作っているのは分かるけど、強烈なアドバンテージがないというのがちょっと残念だったかな。


どちらにしても小さすぎる工務店というのは、いつ潰れるかも分からないから少々不安ではある。全国チェーンじゃないとダメとは言わないけど、ある程度会社組織としてしっかりしていたところで建てた方がいいな、と思った。