endeavourで地ビールを飲んできた
フードフェスタ中止に伴って出店予定だった店がセールをしているので、前回はカール・レイモンで大量のソーセージ類を買い込んできた。
というわけでその翌日は、函館湯川にあるendeavourに、無料のミニパフェを食べに行くことにした。
ここがすごいのは、自前でクラフトビールを作っているところ。
なんだかんだ言ってもビールは作りたてのほうが断然に美味いので、工場で作りたてのものが直接飲めるというのは絶対正義なのである。
というわけで地ビール。
写真が飲みかけなのはカウンターに座っていて常に店員さんが前にいたためシャッターチャンスがなかなか訪れず、我慢しきれずに飲んでしまったため。
乙部工場で作られたペールエールは、桃のような果物風味がふわっと広がって爽やかに美味い。
というか、これを飲んだ次の日にスーパーで全然違う会社の缶入りのクラフトビールを何本か試してみたんだけど、endeavourのと比べるとまるで湿気った花火みたいな、しょぼしょぼの印象を受けた。
味の華やかさがまるで違うんだよね。
でももっと驚いたのがスタウト(黒ビール)だった。
黒ビールといえばドラフトギネスの、ビールのコーヒー割みたいな味のイメージがあったけどここの黒ビールは全然違って、味の解像度がまるで違うんだろうか、複雑な風味の一つ一つがシャープな輪郭を持って味覚に働きかけてくるというか。
かのドイツ皇帝ヴィルヘルム一世も「ドイツビールは噛んで飲め」と言ったとおり(言ってない)、噛んで含めるように飲むと一層に旨さが引き立つ。
基本的に日本のビールは水代わりに飲むものなので方向性が真逆だからどちらがいいとかそういう話にはならないんだけど、やっぱクラフトビールは美味えなあ、と思った。
しかしスーパーで買った他社の缶入りのクラフトビールがしょぼかったのはビビった。
特に名は秘すけれどそれらだって、醸造所に行って飲んだら圧倒的に美味しいはず。
そーゆー意味では、日本のビールがドライ系ばかりなのは、缶や瓶で流通させるためだったのかなあ、と思った。
言っちゃ悪いけど日本のビール工場に行ってできたてのを飲んでも、
「ふーん」
と思う程度で感動もなにもないんだよね。
それは、店で飲む味との差がそれほど少なく作られているという、違った意味での技術の進化があると思う。
逆にクラフトビールは、これは醸造所飲みが大正義なんだろうな、と確信した。
しかしendeavourは、ビールは美味いんだけど料理がなあ。
いや、料理も味はいいんだけど、メニューがお決まりなので何度も通う気になれないんだよね。
単品の価格も結構高いし、コストパフォーマンスが1(=美味さと値段が釣り合っている状態)だからお得感があまりない。
やっぱり自分にとって何度も通いたくなる店というのは、月替りでメニューがどんどん変わって、食べ飽きない店だ。
どんなに気に入って美味しかったものも、二度三度と同じものを食べさせられると飽きてしまう(某店とか)。
最近足繁く通っている例のあの店なんかは食べ尽くすのが不可能なくらい日替わり週替りでメニューが変わって、そのたびに新鮮な驚きがあるので足繁く通ってしまったりする。
そういう意味でendeavourは今後、地ビール好きの人が訪ねてきた時に連れて行くくらいしか利用しないだろうなあ、と思った。
せめてパフェが月替りだったりすればいいんだけどね。